引受表の記号は、以下の意味を表します。

  • ○…引受可
  • ×…引受不可
  • △…条件付(保険料割増等)
  • 削減…削減
  • R…部位不担保

外傷性気胸(ガイショウセイキキョウ)

通常、胸腔内の圧は外気圧より低くなっていますが、外傷などで外から空気が流入し肺が縮んで呼吸できなくなった状態をいいます。胸腔内へ空気が流入する経路としては肺損傷、気管・気管支損傷、胸壁損傷があり、多くは肋骨の骨折端による肺損傷に伴って発生します。気胸のうち、胸壁が損傷されて外界の空気が胸腔内に入ったものを開放性気胸と呼び、強い呼吸障害を伴い、交通外傷や墜落外傷のほか、挟圧外傷や暴行などによる場合もあります。

一覧にもどる

過換気症候群(カカンキショウコウグン)

過換気による浅い呼吸のために呼吸性アルカローシスを起こします。臨床症状としては、しびれ、けいれん、意識混濁などの神経・筋肉症状を示します。精神的な不安や心因反応が原因となります。不安神経症、恐慌性障害(パニック障害)、神経循環無力症などが基礎疾患として存在することがあります。

一覧にもどる

花粉症(カフンショウ)

吸入性アレルゲンによるⅠ型アレルギー反応が関係し、くしゃみ・水性鼻漏・鼻閉を3主徴とする疾患を、鼻アレルギーあるいはアレルギー性鼻炎といいます。そのなかでも症状の好発時期が季節性のものを花粉症と呼びます。主な症状は、くしゃみ、水性鼻漏、鼻閉などがあり、それ以外にも咽頭部や眼のかゆみや異物感、流涙、頭痛、皮膚炎のような症状などさまざまな症状を示す場合があります。

一覧にもどる

間質性肺炎(Interstitial Pneumonia )(カンシツセイハイエン)

酸素と二酸化炭素の交換に携わる肺胞を支える結合組織に、びまん性におこる炎症で、肺の間質組織を主座とした疾患の総称です。アレルギー・サルコイドーシス・膠原病など重篤疾患が原因となることが多く、肺線維症に進行すると呼吸困難や呼吸不全となり、それを引き金として心不全を起こし、やがて死に至ることも多いようです。

一覧にもどる

気管支炎(キカンシエン)

気管支に炎症を起こした状態のことをいいます。急性と慢性のものがあり、急性は炎症全般を指し、慢性になると咳や痰が2年以上続いていて、年に3ヶ月以上継続する物を言います。ただし、気管支喘息や肺結核などの、肺や心疾患もあるものは除きます。

一覧にもどる

気管支拡張症(キカンシカクチョウショウ)

気管支が部分的に異常な拡張をきたした病態をいい、気管支の浄化作用が低下し、細菌などが繁殖して気管支炎や肺炎などにかかりやすくなります。原因としては、先天性の原発性線毛機能不全症候群など、また後天性のものとしては、気管支繊毛運動の機能異常により気道感染を繰り返して出現するもの、幼少時期の重症呼吸器感染症により、気道が損傷を受け感染を繰り返すことにより出現するもの、他の疾患に引き続き発症するものなどがあげられます。

一覧にもどる

気管支喘息(キカンシゼンソク)

発作性の呼吸困難・喘鳴・咳を繰り返す疾患で、慢性的な炎症が気道に起こり、気道の過敏性が亢進することがその原因と考えられています。抗原の吸入、運動、感染、ストレスなどが喘息発作の引き金となり、吸入ステロイド薬(副腎皮質ホルモン)を中心とした長期の抗炎症治療が必要となります。気管支が収縮し、酸素を含んだ空気を肺の中に運ぶことができず、肺に貯まった炭酸ガスを排出できない肺気腫の状態となります。

一覧にもどる

急性気管支炎(キュウセイキカンシエン)

微生物の感染により気管支粘膜に炎症が起こり、痰を伴う咳がみられる状態をいいます。微生物の感染のほかに、喫煙・大気汚染・喘息などのアレルギーによっても起こります。原因としては、ライノウイルス・インフルエンザ・パラインフルエンザ・アデノウイルスなどが原因となり、ウイルス以外では、マイコプラズマやクラミジアが原因になります。

一覧にもどる

急性喉頭蓋炎(キュウセイコウトウガイエン)

喉頭蓋とは、ものを飲みこむときに声帯と気管の入り口を閉じる組織です。そこが急激に腫れるため、気道をふさぎ呼吸困難や喘鳴が現れ、腫れがひどいと窒息に至る危険性がある疾病です。細菌感染が原因で、そのほとんどはB型インフルエンザ菌です。

一覧にもどる

胸膜炎(キョウマクエン)

胸膜とは、肺の表面をおおう臓側胸膜と、胸壁・横隔膜・縦隔をおおう壁側胸膜からなっており、両胸膜に囲まれた部分が胸膜腔で、ここに胸水がたまる病気を胸膜炎と呼びます。胸膜炎の原因としては、感染症、悪性腫瘍が主なものであり、膠原病、肺梗塞、石綿肺も胸水がたまる原因になります。また、低蛋白血症や、うっ血性心不全でも胸水がたまります。胸水が増えてくると呼吸困難を感じるようになります。

一覧にもどる

好酸球性肺炎(コウサンキュウセイハイエン)

肺好酸球浸潤症候群ともいい、肺や血流の中に増加した多数の好酸球が現れる肺疾患の総称です。多くの炎症反応やアレルギー反応の際に好酸球が増加し、たとえば喘息では特定の好酸球性肺炎が高い頻度で合併します。症状は軽症の場合もありますが、急性では血液中の酸素濃度が著しく低下し、放置すると数時間から数日で急性呼吸不全を起こします。また、慢性は数週間から数カ月間かけてゆっくりと進行し、重症化します。

一覧にもどる

自然気胸(シゼンキキョウ)

肺の一部が破れて空気がもれ、肺が虚脱した病態です。外傷や胸膜穿刺などの明らかな原因なしに発症したものを自然気胸といい、のう胞(ブラあるいはブレブ)の破裂によって生じます。その他に結核性空洞・肺化膿症・肺包虫症・肺気腫などが原因となって発症する続発性気胸もあります。胸痛・乾いた咳・呼吸困難が現れ、安静にしていると軽快しますが、胸腔内にもれた空気が心臓や反対側の肺を圧迫する緊張性気胸では、チアノーゼ・不整脈・血圧低下などを起こすともあります。

一覧にもどる

上気道炎(ジョウキドウエン)

一般に風邪といわれているもので、咽頭炎や、扁桃腺炎、喉頭炎を一括して上気道炎といいます。外界に一番近く、種々の異物・細菌・ウイルスに接するために、上気道に炎症が起こります。原因となる微生物としてはウイルス(ライノウイルス、コロナウイルスなど)が大部分で、その他に一般細菌、マイコプラズマ、クラミジアなどがあります。後遺症なく完治後であれば、保険申込可能でしょう。

一覧にもどる

小児喘息(ショウニゼンソク)

呼吸時にヒューヒュー、ゼイゼイという喘鳴が聞こえる呼吸困難を繰り返す病気で、気管から分岐した先の気管支と肺胞全般が炎症を起こす事が原因となります。ウイルス感染とアレルギーの原因になる環境性抗原を吸い込んで、気管支粘膜で免疫反応が起こるためにアレルギー性炎症反応がおこり、これが長期間続くため「気道の慢性炎症」が起こります。小児喘息は成長とともに軽快する場合が殆どで、また、患者の90%以上がアトピー体質を持っています。

一覧にもどる

塵肺症(pneumoconiosis)(ジンパイショウ)

遊離珪酸、石綿、アルミニウム、石炭などの粉塵を、長期間吸入することによって肺の線維組織が異常に増殖して、肺が縮み酸素の交換が充分に出来なくなる病気の総称です。症状は、呼吸困難、痰、咳などで、結核、肺炎、慢性気管支炎、胸膜炎、呼吸不全などが起こります。根本的な治療法はなく対症療法が中心となります。

一覧にもどる

睡眠時無呼吸発作症候群(Sleep Apnea Syndrome;SAS)(スイミンジムコキュウショウコウグン)

睡眠中に10秒以上の呼吸停止が5回以上繰り返される状態をいいます。上気道が閉塞することにより起こり、首周りの脂肪の沈着、扁桃肥大、アデノイド、巨舌症、小顎症などが原因となります。主にいびき、昼間の眠気、起床時の頭痛などの症状がありますが、悪化すると低酸素血症により、不整脈・心筋梗塞・脳梗塞などを起こしやすくなったり、自律神経の乱れ、内分泌系への影響により、動脈硬化症・糖尿病・高血圧症などの合併症を発症するといわれています。

一覧にもどる

声帯ポリープ(セイタイポリープ)

のど仏の裏側、喉頭にある声帯の粘膜が一部腫脹または突出したものです。声を出す器官である声帯に、激しい刺激や炎症が起きると粘膜上皮下に出血が起きてしまい、粘膜上皮下の血管が破れて血腫を作る事が原因となります。ポリープの大きいものでは、呼吸困難をきたすことがあります。

一覧にもどる

肺アスペルギルス症(ハイアスペルギルスショウ)

免疫抑制状態にある人が、大気中に浮遊するアスペルギルス菌体を吸入することにより感染します。その病態によって、肺アスペルギローマ、侵襲性肺アスペルギルス症、慢性壊死性肺アスペルギルス症などに区別されています。過去に肺の病気によって形成された肺の空洞など、体内の空洞のある部分を侵し、外耳道や副鼻腔に感染症が生じることもあります。

一覧にもどる

肺炎(ハイエン)

肺の肺胞領域の炎症を主体とする下気道感染症です。ウイルスや細菌などの病原微生物が肺胞に進入・増殖して、肺胞壁に滲出性変化を引き起こしたものです。全身症状として発熱・悪寒・頭痛・関節痛などがあり、呼吸器症状として咳・痰・胸痛・呼吸困難などがあります。基礎疾患の有無に注意が必要です。

一覧にもどる

肺化膿症(ハイカノウショウ)

肺胞に細菌が増殖し、それに対して白血球を主とする炎症細胞や感染防御物質が集まり、炎症を起こした状態の感染症ですが、それに組織の壊死を伴うのが特徴的な病態です。その結果、肺内に空洞が広がり、液状の壊死物質が空洞内にたまります。口腔内に存在する嫌気性菌の誤嚥により気道から侵入したり、また骨盤腔内の膿瘍から血行性感染することもあります。肺炎同様、発熱・咳・膿性の痰がみられ、それに加えて胸痛が起こることもあります。

一覧にもどる

肺癌(ハイガン)

肺に発生する上皮細胞由来の悪性腫瘍で、90%以上が気管・気管支、細気管支あるいは末梢肺由来の気管支原性癌です。リスク要因として、喫煙習慣・アスベスト・シリカ・砒素・クロム・コールタール・放射線・ディーゼル排ガスなどが挙げられます。咳・胸痛・喘鳴・息切れ・血痰・嗄声・顔や首のむくみなどが現れます。

一覧にもどる

肺気腫(ハイキシュ)

呼吸細気管支と肺胞が拡張し、破壊される疾患です。徐々に進行し、肺胞が拡張と破壊を繰り返すとブラという袋を形成し、肺の血管が細くなったり、肺全体が膨張し、呼吸筋である横隔膜を押し下げたり、心臓を圧迫したりします。自覚としては、体動時の息切れ、咳、痰、痩せや、胸郭が前後に張り出したり安静時の呼吸困難を生じるようになります。

一覧にもどる

肺結核(ハイケッカク)

伝染性が高く空気感染する結核菌による肺感染症であり、年齢に関係なく発症します。代表的な症状は、微熱、咳、痰、血痰、発汗、呼吸困難、体重減少などがあります。肺に侵入した結核菌は潜伏感染により、何年も休眠状態で生き続け、大多数は感染から2年以内に細菌の活性化が起こりますが、長期間潜伏する例もあります。細菌の活性化は、高齢、コルチコステロイド薬の使用、エイズなど免疫力低下時に起こりやすいといわれています。

一覧にもどる

肺結節(ハイケッセツ)

胸部X線検査や胸部CT検査で肺結節が指摘される機会が増えています。単一病巣でリンパ節腫大や胸水がない3cm未満の結節は孤立性肺結節と定義されます。これを超えるものは悪性が懸念されます。一般に15mm以下の肺結節について、胸部CT検査で少なくとも2年間以上にわたり経過観察をし、2mm以上の増大傾向があれば速やかに生検や手術となります。

一覧にもどる

肺梗塞(ハイコウソク)

塞栓子が静脈血流にのって肺動脈あるいはその分枝を閉塞し肺循環障害を来した状態を肺塞栓症といい、その結果、肺組織に出血性壊死をおこした状態を言います。通常、肺組織は肺動脈と気管支動脈との二重の血液供給を受けているため、肺塞栓症の約10%以下程度が肺梗塞へと移行します。呼吸困難・胸痛・血痰・咳・発熱・発汗などの症状が現れます。

一覧にもどる

肺水腫(ハイスイシュ)

血液の液体成分が血管の外へ滲み出した状態をいいます。肺内で液体成分がたまるため肺のガス交換が障害されて、低酸素血症となり、呼吸困難が現れます。原因は大きく分けて2つあり、肺の毛細血管静水圧が上昇したために液体成分が漏れ出るもの(静水圧性)と、肺毛細血管壁の病的変化により液体成分が滲み出したもの(透過性亢進型)です。

一覧にもどる

肺性心(ハイセイシン)

肺の病気が原因で肺での血液の流れが悪くなり、肺へ血液を送り出している右心室に負担がかかり、右室拡大・右心不全になった状態をいいます。もともとの心臓病でなく、慢性閉塞性肺疾患、肺結核後遺症、肺線維症などの慢性の肺の病気と、肺血栓塞栓症や原発性肺高血圧症などの肺血管の病気が原因となります。咳、痰、易疲労感のほか、喘鳴、呼吸困難が出現します。

一覧にもどる

肺繊維症(ハイセンイショウ)

呼吸によりガス交換を行う肺胞に線維組織が増えて呼吸困難となる病気です。初期症状は労作時の息切れや呼吸困難ですが、広範囲に肺の線維化が起きると血液中の酸素が慢性的に不足し低酸素状態に陥ります。さらに悪化すると酸素吸入が必要となります。抗がん剤などの薬物の使用によって起こる薬剤性肺炎、塵肺、アレルギー性肺炎、肺結核、膠原病などが原因となりますが、原因不明のものもあります。

一覧にもどる

肺嚢胞(ハイノウホウ)

発生原因が明らかな肺内の炎症・膿瘍・腫瘍などによる空洞を除く肺内の異常空間をいい、先天的原因により生じます。自覚症状は殆どなく、嚢胞は長期間に徐々に拡大していきます。しかし、拡大により周囲組織への圧迫が起こると呼吸困難を起こし、嚢胞が破裂すると細菌感染や自然気胸を起こします。まれに全身への影響のみられるものには嚢胞、肺の切除を行うこともあります。

一覧にもどる

肺膿瘍(ハイノウヨウ)

肺胞性肺炎である細菌性肺炎が重症で広範囲にわたると、肺の組織が壊死し、膿がたまる疾患です。特に他の病気がない場合を原発性肺膿瘍といい、肺炎に引き続き発症します。その他、肺がんの中心部が壊死に陥り、これに感染が加わって生じたものや、周囲の臓器の炎症が広がって生じたものを続発性肺膿瘍といいます。

一覧にもどる

非結核性抗酸菌症(ヒケッカクセイコウサンキンショウ)

結核菌以外の抗酸菌で引き起こされる病気をいいます。結核との大きな違いは、ヒトからヒトへ伝染しないこと、病気の進行が緩やかであること、抗結核薬があまり有効でないことなどがあります。症状は咳、痰、微熱、全身倦怠感などが起き、進行した場合は、呼吸困難、喀血、食欲不振、発熱などが現れます。

一覧にもどる

びまん性汎細気管支炎(DPB)(ビマンセイハンサイキカンシエン)

気道と肺胞の境界にあたる呼吸細気管支を中心に慢性の炎症が起こる病気です。原因不明ですが、慢性副鼻腔炎を合併しやすく、気道の防御機構に関連する遺伝子や体質的要因の関与が考えられています。症状は慢性の痰、咳、労作時の息切れで、病状が進行すると痰の量が増加して安静時にも息切れが出現するようになり、呼吸不全になることもあります。

一覧にもどる

百日咳(ヒャクニチゼキ)

特有のけいれん性の咳発作(痙咳発作)を特徴とする急性気道、呼吸器感染症の一種です。百日咳菌の感染により発症し、菌がつくる毒素により咳がでます。最初は風邪の初期症状にも見える症状が続き、そのうちに、主に夜間に喘息のように咳が発作的に長く続くようになります。

一覧にもどる

副鼻腔炎(フクビクウエン)

副鼻腔とは鼻腔を取り囲む顔面骨や頭蓋骨の内部にある空洞で、開口はすべて鼻腔に通じており、鼻腔の炎症が副鼻腔に波及したものが副鼻腔炎です。副鼻腔には、上顎洞、篩骨洞、前頭洞、蝶形骨洞の4つが各々左右にある。副鼻腔炎には慢性と急性があり、症状は鼻閉・鼻漏・頭痛・顔面痛などが挙げられます。慢性の副鼻腔炎は慢性気管支炎・慢性咽頭炎・気管支拡張症などの原因になります。

一覧にもどる

扁桃周囲膿瘍(ヘントウシュウイノウヨウ)

急性扁桃炎に続発し、口蓋扁桃の周囲に炎症が及びそれが扁桃被膜外に波及して扁桃周囲炎を生じ、さらに膿瘍を形成すると考えられています。通常は片側だけの激烈な咽頭痛が特徴で、感染範囲が広がると耳への放散痛・開口障害・高度の嚥下痛が出現します。また、高熱を伴い経口摂取不可・身倦怠感・脱水状態となります。

一覧にもどる

扁桃肥大(ヘントウヒダイ)

口蓋扁桃が肥大した状態で、殆ど症状はありませんが、いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因になることもあります。また、扁桃腺の腫れを繰り返し熱が出るときや、細菌感染により発熱時に血尿などが見られる場合、肥大により無呼吸が見られる場合などは手術が必要となります。

一覧にもどる

マイコプラズマ肺炎(マイコプラズマハイエン)

マイコプラズマ・ニューモニアという病原体が飛沫感染などにより感染し、学校・幼稚園・保育所・家庭などの比較的閉鎖的な環境で地域的に流行します。症状は長期にわたり続く咳・発熱・痰・のどの痛み・鼻症状・胸痛・頭痛などがみられます。

一覧にもどる

慢性気管支炎(マンセイキカンシエン)

痰を伴った咳が2年以上の長期間にわたって出ている病態をいい、慢性気管支炎と肺気腫の両者をあわせて慢性閉塞性肺疾患(COPD)と呼びます。原因としては、長期の喫煙・大気汚染・粉塵・刺激性のガスなどの環境要因や体質などがあげられ、また、慢性副鼻腔炎の合併症として発生することもあります。

一覧にもどる

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは、有毒な微粒子やガスの吸入によって生じた肺の炎症反応に基づく進行性の気流制限を呈する疾患です。従来、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称で、両疾患は合併することが多いため、1つの疾患概念としてCOPDが提唱されています。慢性的な咳嗽、喀痰、労作時呼吸困難が見られます。主な原因は喫煙です。根本的な治療法はありませんが、薬物療法や在宅酸素療法が行われます。

一覧にもどる