引受表の記号は、以下の意味を表します。

  • ○…引受可
  • ×…引受不可
  • △…条件付(保険料割増等)
  • 削減…削減
  • R…部位不担保

アメーバ赤痢(アメーバセキリ)

赤痢アメーバという原虫による大腸の感染症で、赤痢アメーバの嚢子に汚染された飲食物を口からとることで感染します。感染しても症状が現れるのは5~10%程度ですが、粘血便・下痢・鼓腸・排便時の下腹部痛などの赤痢症状を示します。典型的なケースではイチゴゼリー状の粘血便を排泄し、数日から数 週間の間隔で増悪と寛解を繰り返します。

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泉熱(イズミネツ)

発熱、腹痛、発疹、下痢などを伴う病気で、山の湧き水、井戸水などの生水を介して偽結核性エルシニア菌に感染することによりおこります。冠動脈瘤や腎不全などの合併症をおこすこともあります。

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インフルエンザ(インフルエンザ)

インフルエンザウイルスによる急性感染症の一種で流行性感冒ともいいます。発病すると、高熱、筋肉痛などを伴う風邪の様な症状があらわれ、急性脳症や二次感染により死亡することもあります。インフルエンザウイルスにはA・B・Cの3つの型があり、このうちA型とB型がヒトのインフルエンザの原因となります。

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EBウイルス感染症

EBウイルスは、ヒトヘルペスウイルスγ亜科に属する2本鎖線状DNAウイルスです。主に唾液を介して感染します。初感染例では、多くが無症状で経過しま す。このウイルスが原因で発症する疾患には、伝染性単核球症、慢性活動性EBウイルス感染症、バーキットリンパ腫などがあります。伝染性単核球症は、発 熱、上気道感染、咽頭・扁桃炎、頸部リンパ節腫脹、肝機能障害が1~2週間続きますが、1ヶ月ほどで自然治癒します。

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ウイルス性筋炎(ウィルスセイキンエン)

  ウイルス性筋炎は、インフルエンザ、コクサッキー、パラインフルエンザ、エコー9、アデノ21、単純ヘルペスタイプ2、EBなどのウイルス感染で引き起こされることがあります。
  インフルエンザ筋炎は、小児良性急性筋炎型、急性筋炎型、横紋筋融解型に分類されています。ウイルス性筋炎では、CPKが高値になることが多いです。
  小児良性急性筋炎型はインフルエンザB型で多く発症し、腓腹筋の痛みがあり、朝の目覚めや昼寝の後に気づき、ときに大腿部におよんで歩行が不可能になりますが、1週間程度で改善します。急性筋炎型は四肢の筋群の筋痛や脱力で始まり、回復するのに2~4週かかるものを言います。横紋筋融解型はミオグロビン尿による急性腎不全、意識障害、DICを発症したりする重症型です。

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ウィルス性髄膜炎(ウィルスセイズイマクエン)

エンテロウイルス、ムンプスなどによるウイルス性髄膜炎が多くみられ、通常特別な治療を必要としません。無菌性髄膜炎は本症と同義的に用いられていますが、無菌性髄膜炎にはウイルス以外に、造影剤の髄腔内注射などによる髄膜炎が含まれます。

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ウィルス性脳炎(Viral Encephalitis)(ウィルスセイノウエン)

単純ヘルペス、エンテロウイルスおよびムンプスウイルスの直接的な侵襲による発症とインフルエンザ、麻疹、風疹、水痘ウイルスのアレルギー性機転によって発症する場合があります。頭痛・発熱で発症し進行すると嘔吐・下痢・腹痛や高熱となり髄膜刺激症状がでて、さらに意識障害、けいれん、昏睡がみられるようになり、ついには死に至ります。致命率が高く、また死亡を免れても重要な後遺症を残します。

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ウォーターハウス・フリードリクセン症候群(ウォーターハウス・フリードリクセンショウコウグン)

激症型髄膜炎菌性髄膜炎で、出血傾向をきたしショック及び急性副腎不全などを呈します。激烈な頭痛、高熱、痙攣、意識障害を呈し、全身皮下出血、チアノーゼ、血圧低下、昏睡を伴い、多臓器不全で死亡する事もあります。

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エイズ(後天性免疫不全症候群:AIDS)(エイズ・コウテンセイメンエキフゼンショウコウグン)

ヒト免疫不全ウイルスの感染によって引き起こされる疾患で、性感染・血液感染・薬物中毒者の針の使いまわし・母子間感染などが原因となります。HIV感染症に特徴的な症状はありませんが、病気の進行とともに発熱、倦怠感、食欲不振、吐き気・嘔吐などの症状が出てきます。最終的に深刻な免疫不全に陥り、カリニ肺炎などの日和見感染症、悪性腫瘍、痴呆症状などを合併します。

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エキノコックス症(エキノコックスショウ)

エキノコックスという寄生虫によって引き起こされる感染症の一つです。キタキツネやイヌ・ネコ等の糞に混じったエキノコックスの卵を水や食物などからヒトが経口感染する事によって起こる人獣共通感染症で、卵は人の体内で幼虫になり、肝臓に寄生します。肝臓内で増殖し、致死的な肝機能障害を引き起こします。

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疫痢(エキリ)

赤痢菌が腸に感染することが原因で起こる感染症です。小児にみられる細菌性赤痢の重症型で、循環不全(血圧の低下、意識障害など)を起こすと短期間に死亡します。熱帯や亜熱帯地域への海外旅行などで、赤痢菌が混入した物を飲食する事により感染します。

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オウム病(オウムビョウ)

オウム病クラミジアによる感染症です。一見健康な鳥でも数%は保菌していて、ストレスや病気で体調を崩すと、糞便や唾液中に菌を排出し感染源となります。突然の高熱や咳で発症し、気管支炎・肺炎などの呼吸器症状や、頭痛・全身倦怠感・筋肉痛・関節痛・徐脈などがみられ、治療が遅れると髄膜炎・多臓器障害・ショック症状を起こして死亡することもあります。

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おたふく風邪(オタフクカゼ)

ムンプスウイルスによる感染症で、空気感染または接触感染でうつり、耳下腺・舌下腺に有痛性の腫脹があります。髄膜脳炎や膵炎の併発や男子では睾丸炎をおこすと男性不妊の原因となります。

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疥癬(カイセン)

ヒゼンダニの寄生による皮膚感染症で、湿瘡・皮癬ともいいます。病型は1000匹程度の寄生によって発症する通常疥癬と、免疫力低下時に100万 匹~1000万匹と非常に多数の寄生によって発症する角化型疥癬があります。約1~2ヵ月の潜伏期間ののち発症し、強度のかゆみと共に、丘疹・結節・疥癬 トンネルなどの皮膚症状が現れます。丘疹はへそを中心とした腹部・胸部・腋の下・太腿や腕の内側などに、結節は外陰部・腋の下・肘・臀部にみられます。ダニの残留物によるアレルギー反応の為、ダニ死滅後にもかゆみが残ることがあります。治療薬には、イベルメクチン内服やクロタミトン外用、ペルメトリン外用などが使用されます。

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風邪(カゼ)

主にウイルスの感染による上気道(鼻腔や咽頭等)の炎症性の病気で感冒ともいい、咳嗽・咽頭痛・鼻汁・鼻づまりなどの局部症状、および発熱・倦怠感・頭痛など全身症状が出現した状態のことをいいます。

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感冒(カンボウ)

主にウイルスの感染による上気道の炎症性の病気で、咳嗽・咽頭痛・鼻汁・鼻づまりなどの局部症状、および発熱・倦怠感・頭痛など全身症状が出現します。

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菌血症(キンケツショウ)

血液中に細菌が存在する状態をいいます。泌尿生殖器・静脈内カテーテルの留置や、また歯科・消化管・泌尿生殖器・創傷の治療その他の手術や処置の後に自然発生的に生じます。特に心臓弁膜異常を伴う場合は心内膜炎などの転移性感染症を引き起こすことがあります。また、一過性菌血症はしばしば無症候性ですが、発熱の原因となることもあります。

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結核性髄膜炎(ケッカクセイズイマクエン)

結核菌の感染によって生じる髄膜炎で死亡率が高く、また失明、難聴、水頭症などの重い後遺症を残すことが多い難治性疾患です。亜急性の発症で、頭痛・嘔吐、発熱などの症状で始まり、進行すると意識障害が現れ、さらに髄膜脳炎(視力障害、動眼神経障害、外転神経障害などの脳神経障害、けいれん症状を示す)を併発します。

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後天性免疫不全症候群(コウテンセイメンエキフゼンショウコウグン)

ヒト免疫不全ウイルスの感染によって引き起こされる疾患で、性感染・血液感染・薬物中毒者の針の使いまわし・母子間感染などが原因となります。エイズ特有の症状はありませんが、最終的には免疫不全に陥り、日和見感染症・悪性腫瘍・痴呆症状などを合併します。

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骨髄炎(コツズイエン)

化膿性骨髄炎とも言われ、骨の組織に細菌などの微生物が感染して化膿するもので、難治性の疾患です。骨の外傷などより細菌が骨髄に入って増殖して炎症を起こす場合や、血行性感染により発症します。その他、糖尿病・褥瘡など局所の血行障害により皮膚の潰瘍が起って皮膚が破壊され、骨への感染が起こる場合もあります。急性と慢性に分かれ、慢性型は再発をくり返し、生涯続く場合もあります。

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コレラ(コレラ)

コレラ菌を病原体とする経口感染症の一つで、三類感染症に指定されています。潜伏期間は5日以内で、腹痛・発熱はありませんが水のような下痢が1日20~30回も起こります。低体温で34度代に下がり、急速に脱水症状が進み血行障害・血圧低下・頻脈・筋肉の痙攣・虚脱を起こして死に至ります。

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細菌性髄膜炎(サイキンセイズイマクエン)

髄膜・脳脊髄液に細菌が侵入して起こる中枢神経系の感染症で、化膿性髄膜炎ともいいます。もともと鼻咽腔の粘膜に定着していた細菌が、何らかの契機に血液内に侵入し、血液から中枢神経系に侵入したものと考えられています。この為、大部分が必ず敗血症・菌血症を合併します。

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細菌性脳炎(サイキンセイノウエン)

細菌感染によって髄膜に急激な炎症が起こる病気で、生後1カ月から2歳の幼児に多く起こります。大半は自然界やヒトの鼻の中や上気道系に存在する髄膜炎菌と肺炎球菌が原因菌となっており、原因不明ですが突然に脳で感染を起こします。脳周囲の脳脊髄液の流れが阻害されるために、脳脊髄液が溜まり頭蓋が拡大して水頭症を引起します。成人の場合は眠気が強くなり、進行すると昏迷・昏睡・死亡に至ります。また、脳組織の腫れ、頭蓋内圧の上昇、血流の阻害による脳卒中状の症状や麻痺を起こすこともあります。

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サイトメガロウイルス感染症(CMV)(サイトメガロウィルスカンセンショウ)

ヘルペスウイルスの一種で、乳児や免疫機能が低下している人に病気を引き起こします。感染源は尿・唾液・子宮頸管粘液・腟分泌液・精液・母乳・涙・血液などがあり、大半は何の症状もなく、潜伏状態で体内にウイルスを保有します。免疫力が低下し易感染状態になると、潜伏感染していたCMVが再活性化して発熱、肝臓・リンパ節の腫れが起きます。また白血球減少、血小板減少、肝炎、関節炎、大腸炎、網膜炎、間質性肺炎などの症状が現れ重症になる場合があります。

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ジフテリア(ジフテリア)

ジフテリア菌の飛沫感染でのどや鼻に菌が感染して、血が混じった粘液膿性の鼻水、高熱、のどの痛み、犬が吠えるような咳、牛の首のように大きくはれてくるのが特徴です。また、のどに偽膜と呼ばれる白い膜ができて窒息することもあり、菌の出す毒素によって、心筋障害や神経麻痺を起こすこともあります。

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腎結核(ジンケッカク)

肺結核にかかった人がかかる二次性疾患です。肺を犯した結核菌が腎臓に血行性に移って感染します。結核菌におかされた腎臓内部には結核の病巣がつくられ空洞ができ、感染は腎臓だけにとどまらず、尿管や膀胱にも広がります。病変が腎臓だけの場合は無症状のことが多いですが、病気が膀胱に及ぶと頻尿、排尿痛などの膀胱炎の症状がみられるようになります。

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髄膜炎(ズイマクエン)

脳の髄膜下腔のうち、主に軟膜に炎症が生じた状態で、脳膜炎、脳脊髄膜炎ともいいます。抵抗力が無い時や免疫力が低下している場合などに発病することが多く、細菌やウイルス感染が原因です。頭痛やめまいや吐き気を生じ、身体の麻痺を伴うことがあります。症状が進行すると、脳にも炎症が発生して脳炎に発展する場合があります。

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帯状疱疹(タイジョウホウシン)

水痘・帯状疱疹ウイルス(Variccela-zoster virus) によって引き起こされるウイルス感染症の一種です。神経の付け根に残っており、免疫力が低下した時に活性化されて1本の神経支配領域に添って出現します。

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手足口病(テアシクチビョウ)

小児期によくみられる急性熱性発疹症のひとつで、口腔内、手のひら、足底に多発する小水疱が現れる病気です。原因は主に腸管ウイルスであるエンテロウイルスあるいはコクサッキーウイルスの感染によって発症します。小水疱の周囲には紅斑を伴うことがあり、かぜ様症状や下痢などの消化器症状が、先行または随伴することもあります。

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伝染性紅斑(デンセンセイコウハン)

ヒトパルボウイルスB19による感染症で、通称リンゴ病と言われています。感染7日目ごろから発熱、頭痛、悪寒、筋肉痛などの非特異的症状がみられ、その後いったん無症状期に入った後に、両側の頬や体幹・四肢にも紅斑がでます。小児の場合は赤発のみの場合が多いですが、成人では頭痛・掻痒感・発熱・関節痛・関節炎・筋肉痛など多様な全身症状を伴います。

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伝染性単核球症(デンセンセイタンカクキュウショウ)

EBウイルスによる感染で主に唾液を介して感染します。発熱、上気道感染、咽頭・扁桃炎、頸部リンパ節腫脹、肝機能障害が1~2週間続きますが、1ヶ月ほどで自然治癒します。

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日本脳炎(ニホンノウエン)

日本脳炎ウイルスに感染したコガタアカイエカ等に刺され、中枢神経に感染することにより発症します。初期症状は頭痛、発熱、腹痛、下痢などがあり、進行するとさらに高熱となり髄膜刺激症状がでて、意識障害、けいれん、昏睡がみられ、死に至ったり脳にダメージを受け麻痺などの重篤な後遺症が残ることがあります。

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脳炎(ノウエン)

脳炎とは脳の実質に炎症が起こる病気です。主にウイルス感染による急性ウイルス性脳炎が多いです。インフルエンザ脳炎、ヘルペス脳炎、日本脳炎、ウエストナイル熱脳炎などが知られています。特異的治療自体存在しない感染症がほとんどです。しかしときにウイルス感染には重篤な合併症を伴うことがあります。重篤な合併症の例としては血球貪食症候群、急性呼吸窮迫症候群、播種性血管内凝固症候群などがあります。 症状は、高熱、意識障害、痙攣などを起こします。

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肺アスペルギルス症(ハイアスペルギルスショウ)

免疫抑制状態にある人が、大気中に浮遊するアスペルギルス菌体を吸入することにより感染します。その病態によって、肺アスペルギローマ、侵襲性肺アスペルギルス症、慢性壊死性肺アスペルギルス症などに区別されています。過去に肺の病気によって形成された肺の空洞など、体内の空洞のある部分を侵し、外耳道や副鼻腔に感染症が生じることもあります。

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敗血症(ハイケツショウ)

肺炎や腎盂腎炎など生体のある部分に感染を起こしている場所から、血液中に病原体が流れ込み、重篤な全身症状を引き起こす症候群です。発熱が最も主要な兆候ですが、重症の場合には逆に低体温になることもあります。すなわち心拍数や呼吸数の増加もみられ、低血圧、意識障害を来し敗血症性ショックとなります。また、重要臓器が傷害されると呼吸不全・腎不全・肝不全といった、いわゆる多臓器障害症候群を併発することもあります。

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梅毒(バイドク)

梅毒は梅毒トレポネーマという細菌による慢性の全身性感染症で、症状のある顕性梅毒と症状のない潜伏梅毒に分けられます。感染力のある初めの2年を早期梅毒(1期梅毒、2期梅毒)、それ以降の感染力がなくなる時期を晩期梅毒と呼びます。第1期には、陰茎、外陰部、腟などの感染部位に痛みのない「下疳」と呼ばれるびらんや潰瘍ができます。

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はしか

麻疹ウイルスの感染により起こる病気です。潜伏期は10日~12日で、感染力は発疹出現後5日目くらいまで続きます。軽度~中程度の発熱とともに咳、鼻汁、めやにがみられ、3~5日間続きます。その後、コプリック斑と呼ばれる口腔内に細かな白色の発疹がみられます。2度目の発熱はさらに高く40℃を超えることもあります。はじめ首や耳の後ろに小さな紅斑ができ、次第に顔から体、手足へと広がりますが、全身に広がった頃には熱は下がることが多いようです。成人の場合、腹痛・黄疸・肝機能障害といった腹部症状が通常の麻疹の症状とともにみられます。通常は発疹の性状やコプリック斑などの臨床症状でほぼ確実に診断できます。

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破傷風(ハショウフウ)

破傷風菌を病原体とする人獣共通感染症の一つで、土壌中に棲息する嫌気性の破傷風菌が、傷口から体内に侵入することで感染を起こします。開口障害・嚥下障害・刺激過敏で始まり、頭痛・発熱・喉の痛み・筋肉の痙攣などが起こります。進行すると顔や全身の筋肉が痙攣し、喉の痙攣により酸素欠乏により窒息して死に至ることもあります。

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非結核性抗酸菌症(ヒケッカクセイコウサンキンショウ)

結核菌以外の抗酸菌で引き起こされる病気をいいます。結核との大きな違いは、ヒトからヒトへ伝染しないこと、病気の進行が緩やかであること、抗結核薬があまり有効でないことなどがあります。症状は咳、痰、微熱、全身倦怠感などがおき、進行した場合は、呼吸困難、喀血、食欲不振、発熱などが現れます。

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百日咳(ヒャクニチゼキ)

特有のけいれん性の咳発作(痙咳発作)を特徴とする急性気道、呼吸器感染症の一種です。百日咳菌の感染により発症し、菌がつくる毒素により咳がでます。最初は風邪の初期症状にも見える症状が続き、そのうちに、主に夜間に喘息のように咳が発作的に長く続くようになります。

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風疹(フウシン)

ウイルス感染症の一種で三日はしかとも呼ばれており、風疹ウイルスによる飛沫感染が原因となります。関節炎、血小板減少性紫斑病を合併する可能性があるほか、妊婦の妊娠初期の感染は新生児に白内障・心奇形・難聴など様々な障害をもたらす先天性風疹症候群を引き起こします。

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ブドウ球菌感染症(ブドウキュウキンカンセンショウ)

ブドウ球菌はグラム陽性球菌で、毒力の強い黄色ブドウ球菌と毒力の弱いコアグラーゼ陰性ブドウ球菌があります。黄色ブドウ球菌は、ヒトの体表では鼻前庭、会陰部、鼠径部、腋の下、臍部に常在し、その侵入により化膿性皮膚疾患(膿痂疹、蜂窩炎等)、中耳炎、副鼻腔炎、肺炎、腸炎、さらには敗血症へ進展すると転移性膿瘍や感染性心内膜炎を引き起こします。また、黄色ブドウ球菌は種々の毒素を産生して、ブドウ球菌性胃腸炎、ブドウ球菌性熱傷様症候群などを発症させます。

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不明熱(FUO)(フメイネツ)

最低1週間の精査でも原因が判明しない3週間以上続く38.3℃以上の体温(直腸温)と定義されています。考えうる原因は無数ありますが、一般的なものは感染症、潜在腫瘍、薬物、結合組織疾患などがあげられます。

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放線菌症(ホウセンキンショウ)

放線菌症は、歯肉、歯、扁桃腺にいる嫌気性菌のイスラエル放線菌によって起きる慢性の感染症です。腹部型、顔・頸部型、胸部型、全身型4つのタイプがあり、いずれの感染症でも膿瘍ができます。全身型においては脳と脊髄の放線菌症患者の50%以上に神経損傷が残り、25%以上が死亡します。

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マイコプラズマ肺炎(マイコプラズマハイエン)

マイコプラズマ・ニューモニアという病原体が飛沫感染などにより感染し、学校・幼稚園・保育所・家庭などの比較的閉鎖的な環境で地域的に流行します。症状は長期にわたり続く咳・発熱・痰・のどの痛み・鼻症状・胸痛・頭痛などがみられます。

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麻疹(マシン)

麻疹ウイルスによるウイルス感染症の一種で、はしかともいいます。伝染力が非常に強く、感染経路は空気感染・飛沫感染・接触感染です。10日前後の潜伏期間の後、発熱・かぜ症状が2~4日続き、その後39℃以上の高熱とともに発疹が出現します。主な症状は、発熱・発疹の他、咳・鼻水・目の充血などで、まれに肺炎・脳炎などの合併症を発症することもあります。

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慢性活動性EBウイルス感染症(Chronic Active Epstein-Barr Virus infection : CAEBV)(マンセイカツドウセイイービーウィルスカンセンショウ)

EBウイルス が慢性的に体内で活動、増殖を続ける稀な疾患で、血球貪食症候群を併発したり、最終的に多臓器不全や悪性リンパ腫などを発病します。初発時に伝染性単核球症を発病することもあります。

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みずぼうそう(水疱瘡)

水痘ウイルスが口から空気感染してうつるウイルス性の疾患です。2才~10才くらいまで幼児に多い病気で、感染力が強く、飛沫感染により広がるため次々と兄弟等の周囲に感染します。潜伏期間は2週間前後です。症状は2~5㎜の赤い水疱生の発疹が頭部や躯幹に多く現れ、髪の毛の中や口内にも出ます。また、約半数に発熱症状が見られます。まれに合併症を引き起こし、熱が長引き脳炎や髄膜炎を起こす事もあります。予防にはにワクチンが開発されていますが、高価な為、普及率は低くなっています。水疱瘡に罹患し、数十年経過後に神経に残ったウイルスが活性化し、帯状疱疹が起こる場合があります。

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三日はしか

ウイルス感染症の一種で風疹とも呼ばれており、風疹ウイルスによる飛沫感染が原因となります。関節炎、血小板減少性紫斑病を合併する可能性があるほか、妊婦の妊娠初期の感染は新生児に白内障・心奇形・難聴など様々な障害をもたらす先天性風疹症候群を引き起こします。

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溶連菌感染症(ヨウレンキンカンセンショウ)

A群β溶血性連鎖状球菌という細菌が咽頭、扁桃腺に感染して発症します。咽頭炎・扁桃腺炎、口蓋の点状紅斑・点状出血斑、イチゴ舌、全身発疹(猩紅熱)、皮膚落屑、頭痛、嘔吐などがあります。また、中耳炎・気管支炎・リンパ節炎・副鼻腔炎・急性腎炎・リウマチ熱・血管性紫斑病などの合併症を起こす場合があります。

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リウマチ熱(リウマチネツ)

A群溶連菌に感染して後1~3週間に生じる全身性の非化膿性疾患の一つです。心臓弁膜の障害その他の心臓病が発生し、長い年数をかけて心臓弁膜症を進行させていきます。また関節炎は移動性・多発性で疼痛、発赤、腫脹、圧痛を生じます。

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流行性耳下腺炎(おたふく風邪)(リュウコウセイジカセンエン・オタフクカゼ)

ムンプスウイルスによる感染で、唾液を通じての空気感染または接触感染でうつり、耳下腺・舌下腺を侵し、有痛性の腫脹があります。髄膜脳炎や膵炎を併発することもあり、男子では睾丸炎をおこすと男性不妊の原因となります。その他、関節炎や心筋炎、心膜炎、腎炎をおこすこともあります。

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りんご病(リンゴビョウ)

子供によく見られる病気で、正式名は伝染性紅斑といいパルボウイルスB19によって起こる病気です。始めに頬がりんごのように赤くなり、その後手足に赤い発疹が出て、時に体中に広がり、紅斑の出現・消失が3~4週間程度続きます。紅斑が出る1週間~10日前に微熱や風邪のような症状が出るのも特徴です。飛沫感染と接触感染により感染し、潜伏期間は10~20日程度です。また、症状が出ない不顕性感染の場合も多く、必ずしも発疹が出るわけではありません。成人が感染した場合、発疹症状の長期化、発熱・関節痛・全身倦怠感を伴い、子供に比べると重症化することが多いのが特徴です。

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