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No.4376 withコロナ時代の海外旅行は保険加入が大事!?

● 海外旅行をするならリスク対策を

 世界各地で新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)が落ち着きを見せている今、日本でも新たな水際対策が発動されることになりました。具体的には、日本時間の2022年10月11日午前0時から入国時のコロナ検査の見直し(症状がない全ての帰国者・入国者に入国時検査を行わない)や外国人の入国制限の上限は設けないことになっています。

 この流れを受け、日本人も海外に出かけやすい気運が高まってきており、実際に海外旅行を計画している人もいるようです。今回は、より安心を確保するためには、どのような海外旅行保険に加入すべきか、解説します。

● 入国制限措置等を設けている国や地域は141も!

 日本にいる私たちがニュースで目にする外国は、マスクを外し、自由に生活を楽しんでいるようなシーンが多くあります。そのため、その国に行けば、コロナが発生する前と同様に、自由に旅行を楽しめるようなイメージをする人は多いようです。

 とはいえ、2022年9月29日現在、日本からの渡航する日本人に対して、入国制限措置等を設けている国や地域は141にも及びます。国や地域によっては、陰性証明書の提出が義務付けられていたり、一定の回数以上のワクチン接種が義務付けられていることがあるため、あらかじめ確認しておくことが大切です。

 そして、何より理解しておくべきことは、行動制限がなくなっても、コロナにかかるリスクがあるということなのです。

 コロナ以前は、海外旅行保険に加入せずに海外を旅行する人は少なくありませんでしたが、このような事態が続く以上、海外旅行保険等に加入することは必要であると思われます。

● 補償内容のコロナ対応の有無について確認は必須

 旅行の準備段階や出国する空港で海外旅行保険に加入する人は多いと思いますが、大切なのは補償の中身です。特に、コロナ禍で注意すべきポイントの1つは、コロナに感染した際の治療費用や入院(隔離)費用まで補償されるのかということです。

 海外の病院で受診すると、日本より高額になることをご存知の方は多いと思いますが、コロナにかかってしまった場合には、治療費の負担はもちろん、隔離先(ホテル等)の費用も自分で負担しなければなりません。コロナ感染時の補償の有無は、日本へ帰国した後の生活にも大きく影響することが考えられます。

● 旅慣れた人ほど注意が必要!

 よく海外へ行く人の場合、クレジットカードに付帯している補償のみで、わざわざ保険に加入しない人もいるようです。

 確かにクレジットカードのステイタスが高い場合、補償内容は充実していますが、コロナ感染時までカバーしているカードは、あまり見受けられません。万一のことを想定し、あらかじめ海外旅行保険等に加入しておくことをおすすめします。

 保険は転ばぬ先の杖。だからこそ、必要な補償の有無を考えて、加入することが大切なのです。

参照: 外務省 海外安全ホームページ

2022.10.31

飯田 道子(いいだ・みちこ)

海外生活ジャーナリスト/ファイナンシャル・プランナー(CFP)
金融機関勤務を経て96年FP資格を取得。各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などをおこなっている。主な著書には、「宅建資格を取る前に読む本」(総合資格)、「介護経験FPが語る介護のマネー&アドバイスの本」(近代セールス社)などがある。
海外への移住や金融、社会福祉制度の取材も行う。得意なエリアは、カナダ、韓国など。