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No.4010 飲食代がお得になる「Go To Eatキャンペーン」とは?

 Go To Eatキャンペーンとは、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた地域に対して需要喚起と再活性化を目指す国の事業「Go To キャンペーン」の1つです。ちなみにGo To EatのほかにGo To キャンペーンには、Go To Travel、Go To Event、Go To 商店街などがあります。今回は、Go To Eatキャンペーンに的を絞って、概略をご紹介します。

● Go To Eatキャンペーンの主な事業は2つ

 Go To Eatキャンペーンは主に以下の2つの事業が行われています。1つは、オンライン飲食予約サイト経由で飲食店の予約・来店をした際にポイントが付与される事業。2つ目は、登録飲食店で使える食事券が発行される事業です。それぞれ確認してみましょう。

①オンライン飲食予約でポイントが付与

 認定されたオンライン飲食予約サイト経由で、期間中に飲食店の予約や来店をすると、消費者に対して飲食店で使えるポイントなどが付与される事業です。10月1日から既に開始されています。

 付与されるポイントは、昼食の時間帯が500円分、夜の時間帯(15時以降)が1000円分です。

 ポイントの上限は1回の予約あたり10人分(最大10,000円分のポイント)。ポイントの付与は2021年1月まで受けられ、ポイントは2021年3月まで利用できるようになっています。

 10月5日時点でのオンライン飲食の予約ができる事業者は、ぐるなびや食べログなど13社です(Go To Eatキャンペーン公式ホームページより)。一方付与されたポイントは、一部エリア限定のサイトを除き、全国のキャンペーン参加飲食店で使用可能となっています。


出典:農林水産省HP

②プレミアム付食事券の発行

 地域の飲食店で使えるプレミアム付食事券を、各都道府県等の単位で販売される事業です。プレミアム付食事券は販売額の25%を国が負担することになっており、例えば、1セット1万2,500円のプレミアム付食事券を、1万円で購入できることになります。

 購入制限は、1回の購入にあたり2万円です。尚、支払いの際のおつりは出ません。また、食事券の購入期限は2021年1月まで、有効期限は2021年3月までとなっています。

 農林水産省のホームページによると10月5日時点での食事券の発行事業者は、47都道府県49件と公表されています。

 発行事業者はデリバリーやテイクアウト専門店は対象外ですが、登録飲食店が行うデリバリーやテイクアウトは対象となっています。

● 求められる事業者・利用者双方の感染対策

 Go To Eatキャンペーンは、「感染予防対策に取り組みながら営業している飲食店および、食材を供給する農林漁業者を支援するためのキャンペーン」という位置付から、消毒液の設置、換気の実施、間隔をあけてテーブルを配置することなど、事業者による感染対策を講じることの必要性が明示されています。一方で、飲食店を利用する消費者側も、食事前の手洗い・消毒の励行や、咳エチケットを守ることなどが外食を楽しむ上での重要事項だと言えます。

参照:
農林水産省HP
Go To Eatキャンペーン公式ホームページ

※ この記事は10/5時点の内容となります。

2020.10.26

小沢 美奈子(おざわ・みなこ)

K&Bプランニング代表 ファイナンシャルプランナー(AFP)/ライター

法政大学卒業後、損害保険会社にて、人材教育部門で社員教育・研修講師など約12年間勤務の後、外資系損害保険会社で営業職に就く。ファイナンシャルプランナー取得後は、独立系FP事務所、住宅メーカーを経て独立。
Webや書籍などで記事執筆、セミナー講師、個人向けコンサルティングを行うほか、フォトライターとしても活躍。趣味はカメラ。

ホームページ http://kandbplanning.org/

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