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No.3917 2020年のIT導入補助金のポイント

 生産性革命推進事業の一環であるIT導入補助金について3月13日に公募要領が公表され、同時に公募が開始された。業種に関係なく中小企業者・小規模事業者等が活用できる補助金である。

● IT導入補助金5つのポイント

①複数年にわたる予算化で通年公募に

 常時交付申請を受け付け、複数回の締め切り(2020年6月、9月、12月)を設けて審査・採択を行うことで、予見可能性を高め、十分な準備の上、都合よいタイミングでの申請・事業実施することが可能となる。

②補助金上限、補助率に変更なし(下限のみ変更)

 補助額:A類型30万円~150万円、B類型150万円~450万円、補助率1/2

(参考:2019年の補助額はA類型40万円~150万円、B類型150万円~450万円、補助率1/2)

 下限額が40万円から30万円に引き下げられたことによって低価格で生産性向上につながるソフトウェアの導入に対しても補助金を活用しやすくなった。

③申請要件に賃上げ要件追加(未達の場合は一部返還あり)

 公募要領と2月26日に発表されたIT導入補助金2020の概要によると、事業計画期間において、(1)3年間、給与総額を年率平均1.5%以上増加させる計画を有し、申請時点で従業員に表明していること、(2)3年間、事業場内最低賃金を地域別最低賃金+30円以上の水準とする計画を有し、申請時点で従業員に表明していることがA類型では加点要件、B類型では申請要件(B類型でも、小規模事業者及び取引価格が公的に定められている取引が太宗を占めると想定される事業者は加点要件)となる。

 一方、申請時点で従業員に計画を表明していない場合、または、計画のいずれかが未達の場合は、補助金の全部または一部の返還が求められるため注意が必要となる。

④初めて補助金申請する事業者が有利に

 申請時点で、過去3年間にIT導入補助金の交付を受けた事業者は、審査上の減点措置を講じられる。

⑤申請システムがものづくり補助金等と共通システムに

 2020年申請より共通の補助金電子システム「Jグランツ」による電子申請受付が開始される。「Jグランツ」での補助金申請では、GビスIDの「gBizプライム」が必要となる。「gBizプライム」の申請・発行には、通常2週間程度必要となるため、早めに申請することをおすすめする。

● 留意点

 ITツールの導入タイミングは、申請が採択された後になります。採択される前に、契約・発注・導入された場合には補助金対象にならないため、注意されたい。

2020.04.27

岩成 直哉(いわなり・なおや)

マネーコンシェルジュ税理士法人
島根県出身。一般企業で経理を経験し、会計事務所勤務を経て現法人へ。法人成り支援や節税対策・赤字対策など、中小企業経営者の参謀役を目指し、活動中。補助金担当として、申請支援にも力を入れている。
趣味はゴルフ。

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