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No.3874 2020年、キャッシュレス決済の目玉はマイナポイント!?

 国のキャッシュレス・ポイント還元事業は2020年6月で終了しますが、その後を引き継ぐ形で新しいポイント還元制度が控えています。その概要を押さえておきましょう。

● マイナポイントとは?

 新しいポイント還元制度は、「マイナポイント事業」です。キャッシュレス・ポイント還元事業が終了した後の消費活性化や、マイナンバーカードの普及促進などが制度の背景として挙げられています。

 制度の基本的な内容は、マイナンバーカードに登録したキャッシュレス決済サービスで、チャージや買い物をすると、25%相当の額がポイント還元されるというもの。現在のキャッシュレス・ポイント還元事業は最大で5%の還元ですから、大幅な還元率のアップといえるでしょう。

 ただし、還元額には5,000円の上限があり、最大20,000円のキャッシュレスでの買い物やチャージなどが対象となります。また、マイナポイントの還元を受けるには、マイナンバーカードの取得とともに、マイキーIDというポイント付与のための専用IDも必要です。

 期間は、いまのところ2020年9月から2021年3月末までを予定しており、マイナポイントのホームページの公開も始まっています。

● 利用するなら早めのマイナンバーカードの取得を

 マイナポイントを利用するには、マイナポイントの申込みも必要です。申込みは、2020年7月から開始予定になっています。

 申込みの手順は、マイナポイントの専用サイトから、

  • 電子マネーやQR決済など、キャッシュレス決済サービスを選ぶ
  • 決済サービスの登録情報を入力する
  • マイナンバーカードを読み取り、暗証番号を入力する

という流れになります。

 マイナンバーカードを巡っては、個人情報の流出が心配などを理由に、作ることをためらう人が多いといわれます。しかし、2020年1月31日からは、マイナンバーカードとスマートフォンで所得税の確定申告書をe-Taxで送信可能になることや、2021年3月からは、公的医療保険の保険証をマイナンバーカードで代用できるように予定されるなど、より身近な部分でカードの利用が拡大されます。

 新しいポイント還元制度を利用するなら、マイナンバーカードの申込みが最優先です。総務省でも、直前になるとマイナンバーカードの申込みが混雑することを予想し、早めの申込みを促しています。

 カードの申請から交付までは、1ヶ月程度はかかります。お客さまへの情報提供の際には、今後のカード活用法とともに早めの申請をアドバイスするようにしましょう。

参考: 総務省マイナポイント

2020.02.03

高橋 浩史 (たかはし・ひろし)

FPライフレックス 代表(住まいと保険と資産管理 千葉支部)
日本ファイナンシャルプランナーズ協会CFPR
1級ファイナンシャル・プランニング技能士

東京都出身。デザイン会社、百貨店、広告代理店などでグラフィックデザイナーとして20年間活動。
その後、出版社で編集者として在職中にファイナンシャル・プランナー資格を取得。2011年独立系FP事務所FPライフレックス開業。
住宅や保険など一生涯で高額な買い物時に、お金で失敗しないための資金計画や保障選びのコンサルタントとして活動中。
その他、金融機関や出版社でのセミナー講師、書籍や雑誌での執筆業務も行う。

ホームページ http://www.fpliflex.com
ブログ http://ameblo.jp/kuntafp/