No.3858　2020年を気持ちよく迎えるための家計の大掃除

　年末になると、どこのご家庭でも必ず行うのが家の中の大掃除。家をキレイにすると、新たな気持ちで新年を迎えられるはずです。そんな今年は、家の中だけではなく、家計の大掃除もしてみてはいかがでしょうか。家計の大掃除は、お金に関する不要な情報や使っていないツールを削除して、家計を「見える化」することを目的とします。具体的な方法は以下の通りです。

1. メルマガやクーポンなど、不要な情報は削除する

　現代は情報過多な時代だと言われています。ただし情報は多くなるほど、整理がつかなくなってしまいます。そうならないために、情報は必要最小限に留めておくようにしましょう。

　たとえば、ネットの買い物をすると、ついでにメルマガ配信の申込みをすることや、クーポンサイトに登録してしまうといったことはありませんか。そうすると、定期的に送られてくるメルマガやクーポンメールなどで、メールの受信箱が埋め尽くされているということはよくあることです。余計な情報で溢れかえっている受信箱は、いわば不用品に溢れている家のようなものです。家計の大掃除を機に、配信停止の登録をすることをおすすめします。

2. 使っていないアプリはアンインストールする

　全く使っていないアプリは解約やアンインストールするなどして、スマホ内もスッキリさせましょう。

　2019年は消費税引き上げによるポイント還元キャンペーン効果もあり、キャッシュレス決済を利用する人が非常に増えたと言われています。それに伴い、○○ペイといったキャッシュレス決済アプリをダウンロードした人も多いことでしょう。

　一方で、ダウンロードしたアプリを全く使うことなく、スマホ内に放置したままというケースもあるのではないでしょうか。今使っていないものは、将来使う可能性も低いとも言えます。決済アプリも、必要最小限の数にしておきましょう。

3. 使っていないクレジットカードや銀行口座は解約する

　今やクレジットカードは3枚、4枚持っているのは当たり前。ところが、実際に使用するカードはせいぜい1～2枚ではないでしょうか。使っていないクレジットカードを持っていても、年会費だけが毎年引かれたり、自分の気づかないうちに誰かの手に渡り、犯罪に使われたりしてしまうということも起こるかもしれません。リスク対策のためにも、解約することをおすすめします。

　また、使っていない銀行の口座もあるようなら、これを機に解約して、お金まわりをスッキリさせましょう。

　不要な情報や余計なものに囲まれていると、本当に大切なものが何なのかがわからなくなることもあります。今回ご紹介した家計の大掃除を行い、家計を「見える化」して、新たな気持ちで2020年を迎えてみてはいかがでしょうか。

2020.01.06

小沢 美奈子（おざわ・みなこ）

K&Bプランニング代表　ファイナンシャルプランナー（AFP）/ライター

法政大学卒業後、損害保険会社にて、人材教育部門で社員教育・研修講師など約12年間勤務の後、外資系損害保険会社で営業職に就く。ファイナンシャルプランナー取得後は、独立系FP事務所、住宅メーカーを経て独立。
Webや書籍などで記事執筆、セミナー講師、個人向けコンサルティングを行うほか、フォトライターとしても活躍。趣味はカメラ。

ホームページ http://kandbplanning.org/

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目　次

• プロローグ： いたずらに頑張りすぎない･･･お金を貯めたければ「効果の高い節約」を！
• １章： これが新しい節約ライフ･･･「キャッシュレス」時代の本物の節約・残念な節約
• ２章： 常識だと思い込んでいない?!･･･日々の「家計」を左右する本物の節約・残念な節約
• ３章： そのケチり方、間違いかも…暮らしの「お楽しみ」の本物の節約・残念な節約
• ４章： 銀行や保険とムダなく付き合う･･･「マネー」の達人に学ぶ本物の節約・残念な節約
• ５章： マネープランで後悔しないために･･･「人生の節目」で差がつく本物の節約・残念な節約
• エピローグ： 資産づくりの仕組みをつくる･･･「10年で1000万円貯める！」はなぜ、夢じゃないと言えるのか