死亡保険金の非課税額の計算例
Q：被相続人（保険契約者・被保険者）の死亡により、次のとおり死亡保険金を取得しました。保険料は、すべて被相続人が負担しました。法定相続人は、妻、長男、長女、次男の4人ですが、長女は相続を放棄しました。各人が取得した死亡保険金のうち、相続税が非課税とされる部分の金額はいくらになりますか。
| 死亡保険金受取人 | 受け取った死亡保険金 |
|---|---|
| 妻 | 2,000万円 |
| 長男 | 1,500万円 |
| 長女（相続放棄） | 1,000万円 |
| 次男 | 500万円 |
A：各人が取得した死亡保険金のうち、非課税部分の金額は、次のようになります。
妻：1,000万円 長男：750万円 長女：0円 次男：250万円
＜計算＞
- 死亡保険金の非課税限度額
500万円×4人（法定相続人の数）＝2,000万円
＊法定相続人の数には、相続放棄をした者も含めます。 - すべての相続人が取得した死亡保険金の合計額
2,000万円（妻）＋1,500万円（長男）＋500万円（次男）＝4,000万円
＊長女は相続放棄をしているため合計額には含めません。 - 各人の非課税部分の金額
妻 ：2,000万円×（2,000万円／4,000万円）＝1,000万円
長男：2,000万円×（1,500万円／4,000万円）＝750万円
長女：0円（相続放棄をしているため非課税枠の適用なし）
次男：2,000万円×（500万円／4,000万円）＝250万円
2023.04.01 （栗原）