引受表の記号は、以下の意味を表します。

  • ○…引受可
  • ×…引受不可
  • △…条件付(保険料割増等)
  • 削減…削減
  • R…部位不担保

アデノイド(咽頭扁桃増殖症)(アデノイド・イントウヘントウゾウショクショウ)

咽頭扁桃の肥大が原因で、鼻や耳、のどなどに慢性の炎症を引き起こす事をいいます。鼻詰まりや鼻呼吸の障害による口呼吸、夜間のいびきや睡眠時無呼吸症候群、鼻水の排泄障害による鼻炎や副鼻腔炎の慢性化が起こります。また、全身的にも影響を及ぼし、耳管狭窄による難聴に基づく耳性注意不能症、胸郭異常、夜尿症、舞踏病、てんかん、吃音症などの誘引にもなることもあります。

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アレルギー性鼻炎(アレルギーセイビエン)

アレルギー性鼻炎の症状は、発作性再発性のくしゃみ、水性鼻漏、鼻閉が3主徴であり、症状が1年中ある通年性と季節性に分かれます。季節性アレルギー性鼻炎を花粉症と呼びます。ある特定の原因物質に対する抗体が体の中で合成された後、再びその抗原にさらされたときに生じます。原因となる抗原は、ハウスダスト(ダニ)が最も多く、次にスギ花粉、その他にはカモガヤ花粉、ブタクサ花粉、カビ等があります。

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咽頭炎(イントウエン)

咽頭は鼻腔や口腔の奥にある管状の部分で、咽頭扁桃や口蓋扁桃、口蓋垂などが存在しており、ここに起こった炎症を指します。ウイルスや細菌の感染による急性咽頭炎、煙草の煙・飲酒などにより慢性的に咽頭が刺激を受けることによって起こる慢性咽頭炎、梅毒トレポネーマ・結核菌・ジフテリア菌などの特殊な病原体が原因の咽頭特殊感染症に分けられます。

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音響外傷(オンキョウガイショウ)

内耳の蝸牛が瞬間、あるいは比較的短時間に聞いた大きな音のために障害を受けて急激に発症する難聴をいいます。強大な音を聞いた直後から耳閉塞感が起こり、それがおさまってから耳鳴りや難聴になります。突発性難聴に準じた治療が行われ、副腎皮質ステロイド薬、循環改善薬などの使用や星状神経節ブロック療法が用いられます。耳鳴りや難聴などの後遺症により評価します。

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外耳炎(ガイジエン)

外耳道は耳の穴から鼓膜までの3cmの管をいいます。外耳道の皮膚の傷からカビや細菌が感染し炎症を起こしたものが外耳炎です。腫れると外耳道をふさいで耳鳴りが起きたり、耳周囲のリンパ腺が腫れます。慢性化すると激しい耳の痛みや耳漏を伴う悪性外耳炎を起こし、骨にまで進行して他の病気を併発させることもあります。

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外耳道炎(ガイジドウエン)

外耳道の皮膚の傷からカビや細菌が感染し炎症を起こした状態です。耳鳴りや、耳周囲のリンパ腺が腫れます。慢性化すると激しい耳の痛みや耳漏を伴う悪性外耳炎を起こし、骨にまで進行して他の病気を併発させることもあります。

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喉頭炎(コウトウエン)

喉頭炎は、感染や刺激により喉頭が炎症を起こした病態です。原因としては、かぜなどの上気道ウイルスによる感染が一番多いです。その他に声の出しすぎ、アレルギー反応、煙草の煙などの刺激物質などがあります。声帯の炎症が強い場合は、急性声帯炎とよばれることもあります。このときはしわがれ声となります。一般的な症状は、風邪などの急性上気道炎と同じです。

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喉頭癌(コウトウガン)

声帯のある声門、それより上を声門上、下を声門下と呼び3つの部位に分類されます。がんの発生部位により初期症状は異なりますが、最も多い声門がんでは、ほぼ全ての症例で嗄声がみられ、進行すると声門が狭くなる為に呼吸困難症状が現れ、血痰が出る場合もあります。喫煙との因果関係が明らかになっている他、飲酒歴や胃食道逆流症の影響も指摘されています。

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耳硬化症(ジコウカショウ)

耳小骨のなかで最も深部にあって、内耳に振動を伝えているアブミ骨が動きにくくなる病気です。アブミ骨底板と周囲の骨との間が動きにくくなり、伝音難聴を起こし、進行すると感音難聴や混合難聴になります。

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真珠腫性中耳炎(シンジュシュセイチュウジエン)

慢性中耳炎のうち最も重症で、中耳に真珠腫という腫瘍を作ります。鼓膜の中と外の気圧の調節不良がその成因と考えられおり、滲出性中耳炎の一部が真珠腫性中耳炎へ移行するといわれています。真珠腫により、耳小骨を破壊されると聴力障害を起こし、三半規管を破壊されるとめまいを起こします。また顔面神経が破壊されると顔面神経麻痺も起こします。さらに脳組織の方向へ進むと髄膜炎など重篤な合併症を起こすこともあります。

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滲出性中耳炎(シンシュツセイチュウジエン)

中耳腔に滲出液(貯留液)が貯留した状態であり、中耳炎の1種です。基本的には、耳閉感のみで痛みはありません。急性中耳炎に引き続き起こることが多くなっています。鼓膜や耳小骨の動きがわるくなり、外耳道を伝わってきた音が鼓膜から耳小骨そして内耳へと伝わらなくなり、聞こえがわるくなります。

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先天性耳瘻孔(センテンセイジロウコウ)

遺伝が関係するもので、耳介の前方や耳介軟骨の上に小さな孔(瘻孔)が認めらます。胎児期にいくつかの軟骨性の塊が集まりひとつの軟骨に癒合する時に、耳介に小さなすきまができてしまうと推測されています。孔の中は袋状になっており、分泌物がたまり感染の原因となって炎症を起こし、発赤・腫れ・孔の周囲に痛みがでる場合もあります。さらに周囲の皮下組織に炎症が及ぶと発赤と腫れが拡大し、うみがたまり、激痛になります。何度も感染を繰り返すようであれば先天性耳瘻孔摘出手術が行われます。

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蓄膿症(チクノウショウ)

鼻腔の炎症が副鼻腔に波及したものが副鼻腔炎です。副鼻腔には、上顎洞・篩骨洞・前頭洞・蝶形骨洞の4つが各々左右にあります。慢性と急性があり、症状は鼻閉・鼻漏・頭痛・顔面痛などの症状があります。慢性副鼻腔炎を蓄膿症とも呼びます。

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中耳炎(チュウジエン)

中耳腔に起こる様々な障害によって生じる炎症の総称で、発症様式、あるいは病態によって細かく分類され、治療法もそれぞれ異なります。細菌感染症であることが多くなっていますが、ウイルス感染の場合もあります。慢性化すると、硬膜外膿瘍、硬膜内膿瘍、髄膜炎に発展したり、鼓室形成術を必要とし聴力損失の危険性もあります。

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突発性難聴(トッパツセイナンチョウ)

難聴の一種で、特別なきっかけもなく、通常片側の耳があるとき突然に聞こえづらくなる病気です。内耳などに障害が生じる感音性難聴の一種と考えられていますが、現在のところ原因不明です。主症状は難聴ですが、副症状として耳鳴り・めまい・吐き気・嘔吐などがあります。

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内耳炎(ナイジエン)

主に中耳腔の炎症が、中耳と内耳を隔てている正円窓と卵円窓を通して内耳に及んだものです。ウイルスや細菌による感染性のものと、非感染性によるものとに分類されます。非感染性の場合、中枢神経系疾患である聴神経腫瘍や脳腫瘍の初発症状が内耳炎として現れることもあります。感染性の場合、髄膜炎由来・中耳炎由来・血行性感染由来に分類されます。臨床症状として、難聴・眩暈などが起こります。

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難聴(ナンチョウ)

難聴の原因は多様であり、伝音性難聴は、外耳・鼓膜・中耳に原因があるために起こり、感音性難聴は、メニエール病・突発性難聴など内耳に原因がある場合や、騒音・薬によるもの・内耳奇形などの先天性・感染によるものなど、また、その他に聴神経腫瘍や脳血管障害など、中枢が原因になる場合もあります。

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鼻茸(ハナタケ)

副鼻腔粘膜から生じる炎症性増殖性の腫瘤で、茎を有する洋梨状・釣り鐘状で、鼻ポリープとも呼ばれています。発症原因は種々の因子が関与しているものと考えられており、特に副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎・気管支喘息との合併が多くなっています。

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鼻中隔彎曲症(ビチュウカクワンキョクショウ)

アレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎の原因の一つです。鼻閉のために口呼吸やいびき、においがわからないなどの症状があります。鼻中隔を構成する軟骨と骨との成長の差により彎曲します。肥厚性鼻炎を合併していることも多く、手術治療として鼻中隔彎曲症矯正手術、下鼻甲介粘膜下骨切除術、下鼻甲介粘膜切除術などが行われます。

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扁桃炎・扁桃腺炎(ヘントウエン・ヘントウセンエン)

扁桃は口や鼻からウィルスや細菌の体内への侵入を阻止するリンパ組織です。扁桃腺の腫れには、急性扁桃腺炎と慢性扁桃腺炎があります。急性扁桃腺炎は抗生剤等の内服により2~3日で治ることが多いですが、慢性扁桃腺炎になると扁桃腺摘出手術が必要となります。特に、中耳炎の合併を繰返したり、扁桃肥大により睡眠時無呼吸症候群、病巣感染の原因となった場合に手術を勧められます。

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耳鳴り(ミミナリ)

実際には音がしていないのにも関わらず、何かが聞こえるように感じる現象です。難聴とともに出現することが多く、軽い不快感から、不眠・うつ状態など大小のストレスを引き起こします。耳鳴りは本人にしか聞こえない自覚的耳鳴と、聴覚の異常ではなく耳の周囲の異常であり、外部から聴取可能な他覚的耳鳴に分類されます。

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メニエール病(メニエールビョウ)

聴覚と平衡感覚のセンサーである内耳は、骨迷路という骨の中の空洞に膜迷路(感覚細胞)からなる袋が収められた構造になっています。骨迷路と膜迷路の隙間は外リンパ液が、膜迷路の袋の中は内リンパ液が満たしており、メニエール病は膜迷路が膨張する内リンパ水腫によって起こるとされています。「回転性のめまい」「難聴」「耳鳴り」の三主徴と「耳閉」の症状が特徴の疾患です。めまいは突発性で10分以上続きます。長い時にはめまいは数時間にもおよびます。女性に多く30~40歳が好発年齢です。遺伝性はありません。厚生労働省の特定疾病に指定されている難病です。

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めまい(メマイ)

めまいは目が回るようなくらくらとした感覚の総称で、眩暈・目眩・眩冒などと書きます。視覚、平衡感覚と固有感覚の不統合によって生じる感覚と言われています。三半規管・前庭神経・脳幹の異常など前庭神経核より末梢の障害で生じる回転性めまい、回転性めまいの回復期や脳幹・小脳の異常・高血圧などで生じる浮動性めまい、起立性低血圧の代表的な症状である立ちくらみ、平衡障害の4つに分類されます。

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