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No.4448 マイナポータル連携に医療費控除などが追加!

 持つことの是非について、何かと論議の多いマイナンバーカードですが、便利な機能も増えています。マイナポータルを経由することで、各種の申告手続きの手間が軽減される機能です。内容を見ていきましょう。

● 申告に必要な書類を自動収集!

 マイナンバーカードを利用して、各種の行政手続きができるマイナポータル。そのサービスの中に「マイナポータル連携」があります。

 マイナポータル連携とは、所得税の確定申告手続きなどの際に、マイナポータルを経由すると、控除証明書などの申告に必要な書類が自動で一括収集される機能です。国税庁の「e-TAX」を利用すると、申告書の該当項目に自動入力されます。

 すでに令和2年分の確定申告から、生命保険料控除や住宅ローン控除に利用できましたが、令和4年分の確定申告から、「医療費通知情報(1年間分)」「公的年金等の源泉徴収票」「社会保険料(国民年金保険料)控除証明書」が、マイナポータル連携に追加されました。

● 医療費控除の申告が楽に!

 マイナポータル連携の機能を利用するには、マイナンバーカードはもちろんですが、マイナンバーカード読取対応のスマートフォン、あるいはICカードリーダライタとともに、事前設定が必要になります。

 一般の人達にとって、最も身近な確定申告は医療費控除でしょう。今回、病院名や医療費支払情報が載った医療費通知情報にも対応したことで、控除を受ける人にとって申告の利便性は大きく改善されたと言えます。

 e-TAXとマイナポータル連携を利用すれば、スマートフォンやパソコンから、場所や時間を問わず医療費控除が可能です。書類の保管や整理が不要になり、申告書への入力の手間も大きく軽減されます。

 来年以降も、給与所得の源泉徴収票やiDeCoなどにも対応予定とのこと。マイナンバーカードとマイナポータルの、利便性や活用法を再確認するきっかけになりそうです。

2023.03.20

高橋 浩史 (たかはし・ひろし)

FPライフレックス 代表(住まいと保険と資産管理 千葉支部)
日本ファイナンシャルプランナーズ協会CFPR
1級ファイナンシャル・プランニング技能士

東京都出身。デザイン会社、百貨店、広告代理店などでグラフィックデザイナーとして20年間活動。
その後、出版社で編集者として在職中にファイナンシャル・プランナー資格を取得。2011年独立系FP事務所FPライフレックス開業。
住宅や保険など一生涯で高額な買い物時に、お金で失敗しないための資金計画や保障選びのコンサルタントとして活動中。
その他、金融機関や出版社でのセミナー講師、書籍や雑誌での執筆業務も行う。

ホームページ http://www.fpliflex.com
ブログ http://ameblo.jp/kuntafp/