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No.4424 プロ野球日ハムの新球場、完全キャッシュレス化に!

 2023年春に開業予定の新球場での買い物は、現金の使えない「完全キャッシュレス」になりそうです。概要を見てみましょう。

● 新球場は完全キャッシュレス

 ニュースリリースによると、2023年シーズンから開業予定のエスコンフィールドHOKKAIDO(以下、「エスコンフィールド」)では、完全キャッシュレス決済(非現金決済)を導入することを決定しました。

 キャッシュレス決済の利用シーンとしては、売店でのドリンク・食べ物・グッズの購入や、席を回遊販売する売り子への支払いが想定されています。決済に使えるのは、クレジットカード、電子マネー(交通系・流通系)、QRコード決済で、ほとんどの決済方法がカバーされる見込みです。

 日頃キャッシュレス決済をあまり利用しない人に向けては、エスコンフィールド場内に「キャッシュレスサポートデスク」を設け、キャッシュレス決済が初めてでも利用できる体制を整備するとしています。

 現金しか持たずに来場した観客については、電子マネー「FIGHTERS×WAON」を場内で販売し、チャージした上で利用して貰う方法になる模様です。

● 大事なシーンの見逃しは減るか

 完全キャッシュレスによる効果としては、売店などでの会計時間短縮や混雑緩和が考えられます。しかし、これは球場に限ったものではありません。球場ならではの効果として考えられるのは、緊迫したシーンなどの大事な場面を見逃すことが少なくなるだろうということです。

 刻々と進行するプレー中でも、長い列に並んだり、会計に時間を取られることがキャッシュレス効果で大きく減れば、観客も買い物しやすくなり、球場側としても販売の増収効果が見込めます。

 また、硬貨や紙幣のやり取りをなくすことで、コロナからの流れである非接触による衛生的な決済環境も同時に実現するとしています。

 キャッシュレスを提供する側、利用する側の双方にとってメリットのありそうな今回の球場内の完全キャッシュレス化。来場した観客へ、スムーズで快適な買い物環境を整えるとともに、業種を問わず今後の非現金化の道筋を大きく開くものといえそうです。

2023.02.06

高橋 浩史 (たかはし・ひろし)

FPライフレックス 代表(住まいと保険と資産管理 千葉支部)
日本ファイナンシャルプランナーズ協会CFPR
1級ファイナンシャル・プランニング技能士

東京都出身。デザイン会社、百貨店、広告代理店などでグラフィックデザイナーとして20年間活動。
その後、出版社で編集者として在職中にファイナンシャル・プランナー資格を取得。2011年独立系FP事務所FPライフレックス開業。
住宅や保険など一生涯で高額な買い物時に、お金で失敗しないための資金計画や保障選びのコンサルタントとして活動中。
その他、金融機関や出版社でのセミナー講師、書籍や雑誌での執筆業務も行う。

ホームページ http://www.fpliflex.com
ブログ http://ameblo.jp/kuntafp/