お客様のお役に立つ JAIFA学習帖

  • サイト内検索:

生保税務 法人編

一部一時払い(頭金払い)

Q:会社が契約者となり、役員・従業員を被保険者として生命保険に加入しようと思います。保険料は一部一時払い(頭金払い)を利用したいのですが、一時払保険料部分の経理処理はどのようになりますか。

A:一部一時払い(頭金払い)部分の保険料は、一部の保険金額に対する一時払保険料に充当します。

●養老保険

1.満期保険金、死亡保険金とも法人が受け取る場合

一時払保険料の全額を保険料積立金として資産計上します。

借 方 貸 方
保険料積立金 ×××万円 現金・預金 ×××万円

2.満期保険金は法人、死亡保険金は役員・従業員の遺族が受け取る場合

一時払保険料の2分の1を保険料積立金、2分の1を前払保険料として資産計上します。その後、期間の経過に応じて前払保険料のうち当年度分を取り崩します。

借 方 貸 方
保険料積立金( ×××万円 現金・預金 ×××万円
前払保険料( ×××万円

保険料積立金、前払保険料とも一時払保険料の2分の1を計上

借 方 貸 方
福利厚生費( ×××万円 前払保険料 ×××万円

注:特定の役員・従業員のみを被保険者にしている場合は、一時払保険料の2分の1を保険料積立金として資産計上し、2分の1を役員報酬または給与とします。

●定期保険(全額損金算入タイプ)

一部一時払い(頭金払い)部分の保険料は、支払い時に全額を損金算入することはできず、いったん全額を前払保険料として資産計上し、その後、期間の経過に応じて前払保険料のうち当年度分を取り崩します。

借 方 貸 方
前払保険料( ×××万円 現金・預金 ×××万円

一時払保険料の額

借 方 貸 方
定期保険料( ×××万円 前払保険料 ×××万円

2023.04.01 (栗原)