引受表の記号は、以下の意味を表します。

  • ○…引受可
  • ×…引受不可
  • △…条件付(保険料割増等)
  • 削減…削減
  • R…部位不担保

アナフィラキシー(アナフィラキシー)

ハチ毒や食物、薬物等が原因で起こる、急性アレルギー反応のひとつです。蕁麻疹や紅潮等の皮膚症状や、ときに呼吸困難、めまい、意識障害等の症状を伴うことがあり、血圧低下等の血液循環の異常が急激にあらわれると生命にかかわるショック症状(アナフィラキシーショック)を引き起こすことがあります。原因としてはハチ毒アレルギー、食物アレルギー、薬物アレルギー等があります。

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イートンランバート症候群(Lambert-Eaton myasthenic syndrome: LEMS)

イートンランバート症候群(Lambert-Eaton myasthenic syndrome: LEMS)は、重症筋無力症に似た症状を呈します。原因は肺癌(小細胞癌)に合併する抗VGCC (voltage-gated Ca Channel) 抗体です。この抗体により神経筋接合部でCaチャンネルが作動せずアセチルコリンを放出できないため、重症筋無力症と似た症状となります。

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ウェゲナー肉芽腫症(ウェゲナーニクガシュショウ)

鼻と肺に肉芽腫を認め、同時に全身の血管炎と壊死性半月体糸球体腎炎を示す疾患です。原因不明の全身血管の炎症による病気の一つで、免疫の異常が病気の成り立ちに重要な役割を果たしています。発熱・食欲不振・倦怠感・体重減少などの全身症状とともに、膿性鼻漏・鼻出血・難聴・眼球突出・嗄声などの上気道症状や、血痰・咳嗽・呼吸困難などの肺症状、血尿・浮腫などの腎症状、および紫斑・多発性関節痛・多発神経炎などが起こります。

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関節リウマチ(カンセツリウマチ)

全身の炎症性疾患で、関節炎が主な症状です。サイトカインを分泌して免疫において重要な働きをしているリンパ球が異常な働きをする結果、異常な抗体が出現して自己の関節組織に結合して関節炎を引き起こします。関節症状としては関節痛・関節の腫れ・朝のこわばり・関節の可動域制限・関節変形があり、関節外症状としてはリウマチ結節・リウマチ肺・リウマチ性血管炎、その他全身症状として倦怠感・疲れやすい・体重減少・貧血・微熱などの症状がおこります。

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急性関節リウマチ(キュウセイカンセツリウマチ)

全身の炎症性疾患で、関節炎が主な症状です。リンパ球が異常な働きをする結果、異常な抗体が出現して自己の関節組織に結合して関節炎を引き起こします。関節痛や関節の稼動制限などの関節症状、リウマチ結節やリウマチ性血管炎などの関節外症状、その他に倦怠感や体重減少などの全身症状などがあらわれます。

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強皮症(キョウヒショウ)

膠原病の一つで、線維化を特徴とする皮膚・肺・消化管症状と、寒冷や感情的動揺に対する反応として麻痺や痛みが起こるレイノー現象を特徴とする血管病変です。全身性強皮症は皮膚や内臓が硬化あるいは線維化するのが特徴であり、胸やけ・嚥下障害・息切れといった症状とともに始まり、ときに、筋肉痛や筋力低下を伴う多発性筋炎を発症することがあります。一方、皮膚のみの病気で内臓疾患のでない限局性強皮症もあります。

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ギランバレー症候群(GBS)(ギランバレーショウコウグン)

免疫システムの異常により末梢神経系に炎症が生じ、髄鞘が破壊される(脱髄する)病気です。神経症状は、多くは下肢の筋力低下で始まり、体幹、上肢ついで脳神経領域まで広がり、顔面神経が障害されます。また、自律神経系も障害され、洞性頻脈、徐脈、顔面紅潮、高血圧あるいは低血圧、発汗の減少あるいは増加などが観察されます。

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結節性動脈周囲炎(ケッセツセイドウミャクシュウイエン)

中程度の太さの血管の動脈壁に炎症を生じる疾患です。動脈は全身の諸臓器に分布する事から、腎臓・腸・脳・心臓・皮膚などあらゆる臓器症状を起こします。侵される臓器によって長期間の高熱、筋・関節痛、急激な体重減少、腹痛・下血、腎障害、高血圧、神経炎など様々な症状を起こし、重篤となると腎不全、腸出血、脳出血・脳梗塞などが引き起こされます。

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膠原病(コウゲンビョウ)

人体の細胞を支えている膠原線維に同じ病変が見られる病気の総称です。原因としては体内の血液中の抗体が自己の細胞の核などと反応して、免疫複合体を作り組織に沈着し、全身の関節・血管・内臓などを攻撃することで発病すると考えられています。典型的な症状として、発熱・倦怠感・関節痛・レイノー現象などがあり、慢性に経過し寛解と再燃を繰り返しながら進行します。

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抗リン脂質抗体症候群(Anti-phospholipid syndrome:APS)(コウリンシシツコウタイショウコウグン)

抗リン脂質抗体の本態は、カルジオリピンに結合して構造変化したβ2-グリコプロテインに対する抗体と考えられています。抗リン脂質抗体は凝固制御因子と結合することにより、凝固、血栓傾向を促進すると考えられており、特発性血小板減少性紫斑病、自己免疫性溶血性貧血、反復性血栓性静脈炎、心筋梗塞を含む冠動脈疾患、高安病、脳梗塞や一過性脳虚血発作、臓器梗塞、脳神経障害、習慣流産・死産などの症状をきたし、全身性エリテマトーデスに合併する場合が多くなっています。

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サルコイドーシス(サルコイドーシス)

原因不明の全身性の肉芽腫性疾患をいいます。若年と中年に好発し、両側肺門リンパ節・肺・眼・皮膚への罹患頻度が高く、また神経・筋・心臓・腎・骨・消化器などの臓器も罹患します。最初は無症状ですが、霧視・羞明・飛蚊・視力低下などの眼症状がではじめ、皮疹、咳、全身倦怠、発熱、結節紅斑、関節痛などを起こします。

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シェーグレン症候群(シェーグレンショウコウグン)

主として中年女性に好発する涙腺と唾液腺を標的とする臓器特異的自己免疫疾患ですが、全身性の臓器病変を伴う全身性の自己免疫疾患です。膠原病に合併する二次性シェーグレン症候群と、これらの合併のない原発性シェーグレン症候群に分類されます。根本的にシェーグレン症候群を治癒させることは出来ない為、乾燥症状を軽快させること・疾患の活動性を抑えて進展を防ぐ、という対処法となります。

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掌蹠膿疱症(ショウセキノウホウショウ)

手の掌と足の蹠の皮膚に紅斑と膿疱ができる皮膚病の一つであり、無菌性の膿疱が反復して出現する、慢性難治性の疾患です。胸肋鎖骨骨化症を合併することが多く、約10%に胸肋鎖骨関節、脊椎に関節炎を併発します。原因は不明ですが、溶連菌やスーパー抗原に対する免疫応答に異常があるという報告もあります。

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成人スティル病(セイジンスティルビョウ)

小児において、関節症状の他に発熱・皮膚の発疹・リンパ節の腫脹などの全身症状を示す疾患をスティル病といい、同様の症状が成人に発生する疾患です。原因不明ですが、ウィルスなどの病原微生物による感染が引き金となり、それに免疫異常がからんで発症するのではないかと考えられています。発熱、関節症状、皮疹が3大症状で、その他に、白血球増加や炎症所見、肝機能障害などが起こります。

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線維筋痛症(fibromyalgia)(センイキンツウショウ)

首から肩にかけての痛みやしびれ、上肢の痛みやしびれ、腰背部の疼痛やこわばり感、臀部から太ももの痛みと張り感、膝から下腿の痛みやしびれ、眼の奥の痛み、口腔の痛み、頭痛などの様々な疼痛症状が起こる疾患。1990年に発表されたアメリカリウマチ学会の分類基準を参考に診断される。

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全身性エリテマトーデス(systemic lupus eryhtematosus:SLE)(ゼンシンセイエリテマトーデス)

発熱、全身倦怠感などの炎症を思わせる症状と、関節、皮膚、内臓などのさまざまな症状が一度に、あるいは次々に起こってくる自己免疫疾患のひとつで、膠原病の代表的疾患です。顔面紅班・円板状紅班・日光過敏症・口腔内潰瘍・発熱・全身倦怠感・関節炎・心膜炎・腎障害・神経障害など非常に多彩な症状を引き起こします。20~40歳の女性に多く、男女比率は1:10です。原因は不明ですが、免疫の異常が病気の成り立ちに重要な役割を果たしていると考えられています。1997年米国リウマチ学会が作成したSLE診断基準に従って診断されます。

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重複症候群(オーバーラップ症候群)(チョウフクショウコウグン・オーバーラップショウコウグン)

膠原病には関節リウマチ・全身性エリテマトーデス・強皮症・皮膚・多発筋炎・結節性多発動脈炎・リウマチ熱など、多くの種類があり、一人の人にこれらの病気の二つ以上が重複して起こった場合をいいます。

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皮膚筋炎(ヒフキンエン)

膠原病の1つで、筋肉が冒される病気です。特徴的な皮膚症状がある場合を皮膚筋炎、ない場合を多発性筋炎と呼びます。全身の筋肉が左右対称性に徐々に障害され、特に上腕や大腿部の筋力低下が強く、階段昇降、椅子からの起立、腕をあげる、着替えなどの動作が困難になり、進行すると嚥下障害や呼吸筋障害を起こします。

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フィッシャー症候群(フィッシャーショウコウグン)

目が動かなくなり、身体がふらついてうまく歩けなくなる病気で、多くは風邪をひいたり下痢をしたりした後数日して急に症状がでてきます。原因不明ですが、免疫系の異常により自己の神経を攻撃するためと考えられています。目が動かなくなるために物が二重にみえる、歩行困難、食べ物を飲み込めない、手足がしびれ力が入らないといった症状があります。ギランバレー症候群と類似の自己免疫疾患と考えられています。

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ベーチェット病(Behcet’s disease)(ベーチェットビョウ)

口腔粘膜のアフタ性潰瘍、外陰部潰瘍、皮膚症状、眼症状の4つの症状を主症状とする慢性再発性の全身性炎症性疾患です。原因不明で、再発・寛解を繰り返し、目、口、皮膚、外陰部の他、中枢・末梢神経、消化管、関節、血管などを侵します。

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