引受表の記号は、以下の意味を表します。

  • ○…引受可
  • ×…引受不可
  • △…条件付(保険料割増等)
  • 削減…削減
  • R…部位不担保

アルコール依存症(アルコールイゾンショウ)

薬物依存症の一種で、飲酒などアルコールの摂取によって得られる精神的、肉体的な薬理作用に強く囚われ、自らの意思で飲酒行動をコントロールできなくなり、強迫的に飲酒行為を繰り返す精神疾患です。アルコール依存症の大部分が臓器障害として肝機能障害、胃腸障害、心障害、膵障害を伴い、肝炎からアルコール脂肪肝、肝硬変と進む例がもっとも多くなっています。

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うつ病(ウツビョウ)

症状は、1.はっきりとした原因なく深いうつに陥って抜けだせないうつ気分、2.集中力・決断力・性欲の低下、行動の遅滞など生命エネルギーの減退による意欲・行動の障害、3.思考の抑制や自分・社会・将来に対しての悲観的な考え方が多くなる思考障害、4.全身倦怠感、不眠、頭痛、めまい感、耳鳴、口渇、便通異常、手足のしびれ等の身体症状の4つの症状群に分けることができます。

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強迫神経症(キョウハクシンケイショウ)

不安がひどくなり、自分でも気にする必要がないとわかっていても、気になって頭から離れずに、ほかのことが手につかなくなることを「強迫観念にとらわれる」と言い、この強迫観念が異常に強くなって、日常生活にまで支障をきたす状態をいいます。強迫には、強迫観念と強迫行為があります。

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自閉症(ジヘイショウ)

脳の発達・成熟が障害されることにより、心を通わせることが不自由な、3歳までに発症する神経発達の病気です。現在のところ原因不明ですが、単一の原因でない中枢神経系を含む生物学的レベルの障害で、生涯にわたって種々の内容や程度の発達障害を示します。言語の発達の遅れ、対人関係の困難、日常生活の決まりにこだわり奇妙な行動を起こす、他人に愛着を示さないなどがあげられます。

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人格障害(ジンカクショウガイ)

精神医学においては、一般的な成人に比べて極端な考えや行為を行ったりして、結果として社会への適応を著しく困難にしていたり、精神病理学的な症状によって本人が苦しんでいるような人格状態に陥っている人を言います。妄想性人格障害、非社会性人格障害、演技性人格障害、情緒不安定性人格障害、依存性人格障害など様々に分類されています。

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神経症(不安障害)(シンケイショウ・フアンショウガイ)

主に統合失調症や躁うつ病などよりも軽症で、病因が器質的なものによらない精神疾患のことを指します。社会心理的要因(悩み、ストレス)が刺激となり精神が過剰反応した状態です。軽度のパニック障害や強迫性障害などがこれにあたると考えられています。

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心身症(シンシンショウ)

「身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的な因子が密接に関与し、器質的ないし機能的障害がみとめられる病態をいう。ただし神経症やうつ病など他の精神障害にともなう身体症状は除外する(日本心身医学会1991年)」と定義されています。不安や緊張の強い人、あまり感情を表に出さないアレキシサイミア(失感情症)の人がなりやすいと考えられています。

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心的外傷後ストレス障害(PTSD)(シンテキガイショウゴストレスショウガイ)

心に加えられた衝撃的な傷が元となり、後になって様々なストレス障害を引き起こす疾患です。トラウマには事故・災害時の急性トラウマと、児童虐待など繰り返し加害される慢性の心理的外傷があります。症状として精神的不安定による不安・不眠などの過覚醒症状、トラウマの原因になった障害・関連する事物に対しての回避傾向、事故・事件・犯罪の目撃体験等の一部や全体に関わる追体験があります。

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性同一性障害(Gender Identity Disorder; GDI)

性同一性障害とは、生物学的性別と性の自己意識が一致しないために、自らの生物学的性別に持続的な違和感を持ち、自己意識に一致する性を求め、時には生物学的性別を己れの性の自己意識に近づけるために性の適合を望むことさえある状態と定義されます。このため生活上のあらゆる状況においてその性別で扱われることに精神的な苦痛を受けることが多いようです。
  平成15年7月16日に性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律が制定され、性適合手術を受けていることなどを要件として、戸籍上の性別を変更できるようなりました。
  日本精神神経学会「性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン (第3版)」では、性同一性障害は精神病ではないと記載されています。

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双極性障害(躁うつ病)(ソウキョクセイショウガイ・ソウウツビョウ)

躁状態とうつ状態を繰返し、躁うつ病ともいいます。ストレスが発症のきっかけになり、遺伝的な体質によりセロトニンなどの神経伝達物質に対する過敏性がおきる為、神経伝達が不安定になると考えられます。一旦回復しても、完治せずに再発することが多く、生涯にわたる薬物投与による予防が必要となります。

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躁病(ソウビョウ)

気分障害の一つで、気分が高揚し支離滅裂な言動を発したりする状態になります。病気としての自覚症状が薄いですが、放置すると極端なうつ状態に落ち込むこともあるため、早期の治療が必要です。症状としては、気分の異常な高揚・自己の過大評価・他者への干渉などの感情障害、観念奔逸・錯乱・妄想などの思考障害、多動・多弁・行為心迫・作業心迫などの欲動障害、その他、睡眠障害・食欲・性欲の亢進・錯覚・集中力がなくなるなどがあげられます。

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適応障害(テキオウショウガイ)

ある社会環境においてうまく適応することができず、さまざまな心身の症状があらわれて社会生活に支障をきたすものをいいます。適応障害の症状はいろいろで、不安、抑うつ、焦燥、過敏、混乱などの情緒的な症状、不眠、食欲不振、全身倦怠感、易疲労感、頭痛、肩こり、腹痛などの身体症状、遅刻、欠勤、早退、過剰飲酒、ギャンブル中毒などの問題行動があります。

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統合失調症(トウゴウシッチョウショウ)

脳などの神経系に生じ、妄想や幻覚などの多様な症状を示す慢性の病気です。ドーパミン系やセロトニン系といった、緊張―リラックスを司る神経系や、意欲やその持続に関連する系列、情報処理・認知に関する何らかの系列の神経系に起こるトラブルが原因と考えられています。安心感や安全保障感を著しく損なう陽性症状や、自信や自己効力感を奪う陰性症状などがあります。精神科疾患は一般に長期入院や自殺の可能性が高いため保険加入は困難です。

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ナルコレプシー(ナルコレプシー)

昼間の耐えがたい眠気や、笑い・喜び等の感情が昂ぶった際に全身の力が抜けてしまう情動脱力発作、入眠時に現れる金縛りのような睡眠麻痺や、入眠時幻覚を主な症状とする慢性疾患です。原因不明ですが、何らかの体質的要因や、オレキシンという脳内物質の低下が発症にかかわっていると考えられています。

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パニック障害(パニックショウガイ)

パニック発作といもわれ、急性の強い不安の発作を繰り返す症状を特徴とします。原因不明ですが、脳内ノルアドレナリン系の過敏・過活動、あるいはセロトニン系の機能不全など、脳機能異常説があります。パニック発作では、突然の激しい動悸、胸・息苦しさ、めまいなどを伴う強い不安と、死ぬと思うほどの恐怖に襲われますが、数時間で症状がおさまります。しかし発作を繰り返し、次第に予期不安や広場恐怖などが発展していきます。

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PTSD

心的外傷後症候群(post traumatic stress disorder; PTSD)とは、死の危険に瀕するまたは重症を負うような出来事の後に起こる、心に与えられた衝撃的な傷からさまざまなストレス障害を起こす一連の疾患です。明らかな原因の存在が規定されている点が特徴で、災害、戦争体験、犯罪被害などの強い恐怖感を伴う体験があります。

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不安神経症(フアンシンケイショウ)

不安を主症状とする神経症をいい、はっきりした原因がないのに不安が起こり、いつまでも続く病的な不安とそれに伴う身体症状が主症状です。何らかの精神的なショック・悩み・ストレスなど精神的原因と思われる出来事がきっかけとなる場合や、過労・睡眠不足・風邪など身体的な状況がきっかけになる場合、またこれらが全く無く発症する場合もあります。

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不眠症(フミンショウ)

平常時と比較して睡眠時間が短くなり、身体や精神に不調が現れる病気で、睡眠障害の一種です。寝つきの悪くなる入眠障害、眠りが浅く目が覚めてしまう熟眠障害、朝早く目が覚めて眠れない早朝覚醒などの種類があります。急激なストレス状況に対する一時的反応、神経症・うつ病・うつ・その他の精神疾患の部分症状、薬物使用やアルコール飲酒による不眠などが原因としてあげられます。

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抑うつ神経症(ヨクウツシンケイショウ)

抑うつ神経症は、心因性疾患で神経症性のうつ状態を主とする疾患です。神経症性うつ病ともいいます。心因性とは何らかの心理的要因つまり心理的葛藤を原因として起こるものをさします。たとえば、自信喪失、徒労感、挫折感、無力感、人間関係での強い葛藤や欲求不満、強い疎外感などが要因となります。治療は、カウンセリングや心理療法を中心として、薬物治療を補助的に行います。

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