引受表の記号は、以下の意味を表します。

  • ○…引受可
  • ×…引受不可
  • △…条件付(保険料割増等)
  • 削減…削減
  • R…部位不担保

IgA腎症(アイジーエージンショウ)

腎臓の糸球体に免疫グロブリンのIgAという蛋白が沈着している慢性の糸球体腎炎をいいます。蛋白尿または血尿で発見され、初期は無症状ですが、徐々に腎機能が低下して行き(保存期腎不全)、血圧が高くなる(腎性高血圧)など腎不全の症状が出ます。放置すると尿毒症へ進行し、透析療法が必要になり、疲れやすい、食欲低下、息切れ、夜間に尿量が多い、などの症状がでてきます。

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陰嚢水瘤・精索水腫(インノウスイシュ・セイサクスイシュ)

精巣、精巣の血管および精管をおおっている鞘膜に液体がたまった状態です。陰嚢部の鞘膜にたまった場合が陰嚢水腫で、それより頭側の精索部にたまった場合を精索水腫といいます。それぞれ陰嚢、陰嚢上部や鼠径部が腫れてきます。

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ウィルムス腫瘍(ウィルムスシュヨウ)

腎臓にできる特殊な種類の癌で、主に5歳未満の子供に発症します。腹部の腫瘤や腹痛、血尿、外傷等で発見され、軽度の腹部打撲でも腫瘍の膜(被膜)が破れ、腫瘍内の出血や激痛の原因になります。腎芽腫は肺や肝に転移しやすい特徴があります。

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過活動膀胱(OAB)(カカツドウボウコウ)

尿意切迫感を起こす病気で、尿意切迫感が強いと切迫性尿失禁を起こしたり、昼間頻尿・夜間頻尿などもみられます。神経因性と非神経因性の過活動膀胱があります。神経因性過活動膀胱は、脳卒中などの脳血管障害・パーキンソン病などの脳の障害・脊髄損傷や多発性硬化症などの脊髄障害の後遺症により、脳と膀胱の筋肉を結ぶ神経の回路に障害が起きることが原因です。一方、非神経因性過活動膀胱は、加齢・出産により骨盤底筋が弱くなることによる排尿メカニズムのトラブルにより発生します。

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間質性膀胱炎(カンシツセイボウコウエン)

別名、頻尿・尿意切迫症候群とも呼ばれるように、間質性膀胱炎の主な症状はこの頻尿、尿意切迫感であり、排尿を我慢すると膀胱に痛みや不快感を感じます。一般的な細菌性膀胱炎と異なり抗生物質が効きません。原因不明の膀胱壁全体の炎症です。

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急性糸球体腎炎(キュウセイシキュウタイジンエン)

咽頭炎・喉頭炎・扁桃腺炎などの先行感染をきっかけに、腎臓に急激に炎症が起こる病気です。炎症は主に、血液を濾過している糸球体に起こりますが、これにより腎臓でつくられる尿量が減り、尿として排泄されるはずの余分な水や電解質・老廃物が体内にたまり、浮腫や血圧上昇などが認められます。また、炎症によって傷ついた糸球体から赤血球や蛋白質がもれ出て、血尿や蛋白尿が出ます。

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急性腎不全(キュウセイジンフゼン)

急速に腎機能が低下した状態をいい、多くは尿細管壊死による腎機能の低下を特徴とします。尿の排泄ができなくなるため、水・ナトリウムの貯留による高血圧、心不全、肺うっ血、全身浮腫などが起こります。また、排泄されるべき尿毒素が体内に貯留するため、食欲不振・吐き気などの消化器症状、全身倦怠感・貧血・意識障害・けいれんなどの神経症状などがみられます。

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睾丸炎(コウガンエン)

造精機能を持つ睾丸が炎症を起こした状態をいいます。症状は寒気・高熱、陰のうが腫れ熱感を持ち、睾丸も強い痛みを感じさらに圧痛も腹部までおよぶ程激しいものになります。安静にして睾丸を吊って固定すれば痛みは和らぎ、細菌感染の場合は抗生物質が効果的です。おたふくかぜによる睾丸炎の場合は睾丸の萎縮が起きる事があり、左右両方の睾丸が萎縮すると、無精子症という不妊症の原因となります。

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腎盂炎(ジンウエン)

尿路感染症の一つで、尿道口から尿道→膀胱→尿管→腎盂と尿の流れと逆に感染が進み、腎盂に感染が及んだ疾患です。高熱と排尿による解熱を繰り返す弛張熱が起こります。

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腎盂腎炎(ジンウジンエン)

尿路感染症の一つで、尿道口から尿道→膀胱→尿管→腎盂と尿の流れと逆(上行性)に感染が進み、腎盂に感染が及んだ場合に腎盂腎炎という病名になります。腎臓に細菌感染がすすむと高熱を発し、排尿により膿が排出されれば熱は急激に下がりますが、またすぐに発熱する弛張熱が起こります。この原因の一つには先天性の尿路奇形があります。

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腎下垂(ジンカスイ)

腎臓が立位で約10cm以上下垂する状態を指し、内臓下垂の部分症状です。腎臓を支えている腎線維被膜・脂肪被膜・腎筋膜などの周囲の組織が弱いために生じます。立位歩行や荷重などで腰痛・側腹部痛、その他に尿潜血・蛋白尿・排尿困難などの症状が起こります。

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腎結石(ジンケッセキ)

腎盂から尿管、膀胱へと続く尿路のなかにカルシウムやシュウ酸、尿酸などが主成分である結石が腎臓にできるものをいいます。肉眼的血尿・脇腹の痛み・下腹部痛などの症状の他に、自覚症状の無い場合もあります。

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腎梗塞(ジンコウソク)

腎梗塞とは、腎動脈の本幹、またはその枝が何らかの原因でふさがり、血液が行かなくなった部分の腎組織が壊死に陥り、機能しなくなる病態です。心内膜炎、心臓弁膜症、心房細動、動脈硬化症など疾患により、血栓が流れてきて腎動脈に詰まり引き起こされます。側腹部痛が起こりますが、小さい塞栓の場合は症状が出ない事もあります。

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腎嚢胞(ジンノウホウ)

片側あるいは両側の腎臓に1~数個の嚢胞ができる病気で、加齢とともに頻度は増加します。通常は無症状でほとんど問題になりませんが、孤立性の大きな嚢胞ができると圧迫症状がみられ、時に外科的治療が必要になる場合があります。腎盂の近くにできたものは水腎症を来しやすく、水腎症を起こすと尿が停滞し、腎盂は腫大して嚢状となります。腫大した腎盂により腎実質が圧迫され、腎機能障害が生じることがあります。

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腎不全(ジンフゼン)

腎炎などの病気で、血液を濾過する糸球体の網の目が詰まった為に腎臓の機能が落ち、老廃物を十分排泄できない状態です。腎臓の働きが正常の30%以下に低下した状態で、いったん慢性腎不全になると腎機能は回復不可能となります。進行すると尿毒症、高カリウム症状、貧血、高血圧などを引き起こし、血液透析・腎移植などの治療が必要となります。

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水腎症(スイジンショウ)

尿細管から腎盂、尿管、膀胱、尿道までのどこかで尿の流れが閉塞された状態を尿路閉塞症といい、そのなかで、とくに腎盂よりも下部の尿路閉塞によって腎盂と腎杯の拡張が生じ、腎実質の萎縮を伴う病態を水腎症といいます。先天性は尿路の奇形、また、後天性の場合には尿路結石・前立腺肥大症・腫瘍・外傷・結核その他の炎症性疾患後の狭窄といった、尿路の通過障害をひきおこす疾患が原因となります。

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精索静脈瘤(セイサクジョウミャクリュウ)

腎静脈から内精索静脈へ静脈血が逆流することにより、陰嚢上部での蔓状静脈叢が怒張・うっ血している状態をいい、男性不妊症の重要な原因の一つとして考えられています。左側の精巣静脈は右に比べて長く、左の腎静脈へと合流していきますが、還流障害から静脈血が停滞・逆流すると、精索静脈がこぶ状に拡張してきます。その原因としては静脈弁の先天性不全や左腎静脈が上腸間膜動脈により圧迫されることが考えられており、静脈のうっ血により陰嚢内の温度が上昇し、精巣の発育不全、精子の形成不全を引き起こします。

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精巣炎(セイソウエン)

細菌の感染によって起こり、多くは細菌性精巣上体炎が波及して精巣にも炎症が起きます。また、ムンプスウイルス感染である流行性耳下腺炎に伴い精巣炎が生じることがより一般的で、思春期以降の男性にみられる病気です。症状は精巣痛と腫脹で、両方の精巣に炎症を起こすと、のちに不妊症の原因になることがあります。

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精巣癌(セイソウガン)

精巣は精子と男性ホルモンを造る男性固有の臓器で、精巣がんは細胞の種類によって大きくセミノーマと非セミノーマに分けられます。後者の方が転移を起こしやすく、より悪性の経過をとります。原因不明ですが、停留精巣患者は精巣固定術施行の有無に関わらず一般男子に比べ3~14倍のリスクを有します。

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精巣上体炎(セイソウジョウタイエン)

尿のなかの細菌が精巣上体に入り込み、炎症を起こす病気です。通常、尿には炎症を起こすほどの細菌はいませんが、前立腺肥大症・尿道狭窄・膀胱結石などの疾患により細菌が増殖して、精巣上体炎を起こしやすくなります。高齢者に多いのは大腸菌などの一般的な細菌が原因であり、青年層にみられる場合は、クラミジアや淋菌により尿道炎が精巣上体に至ることが原因となります。

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セミノーマ

通常良性の片側性孤立性の精巣腫瘍です。受精後の初期のまだそれぞれの細胞が全く成熟、分化、機能を持たない時期の細胞を胚細胞といい、そこから発生した胚細胞腫瘍の一つです。肺・骨・肝臓・脳に転移することがあります。

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前立腺炎(ゼンリツセンエン)

細菌が尿道から前立腺に侵入して、急性前立腺炎を生じます。血行性あるいはリンパ行性感染もまれに起こることがあります。前立腺肥大と異なり思春期以降の男性に年齢に関係なく起こります。完全に治癒しないと慢性前立腺炎に移行したり、尿閉・副睾丸炎・膀胱炎・腎盂腎炎などの合併症を引き起こすこともあります。

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前立腺癌(ゼンリツセンガン)

前立腺の外側にある被膜から発生する癌で、様々な組織型の悪性腫瘍を生じますが、殆どは腺癌です。50歳以降に発症する場合が多く、45歳以下での罹患の場合は家族性のことが多くなっています。症状は前立腺肥大症と同様なものが多く、頻尿・切迫尿意・夜間頻尿を生じます。進行すると排尿困難、残尿感が起こり、さらに尿閉や全身の骨やリンパ節などに転移した場合は癌性疼痛・貧血を生じます。

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前立腺肥大症(BPH)(ゼンリツセンヒダイショウ)

50歳以上の男性に生じ、排尿障害(排尿遅延・尿失禁・夜間頻尿)などをもたらし、膀胱結石や水腎症の原因となります。肥大が高度になると尿閉(まったく排尿できない状態)や、腎不全の原因となることもあります。

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多発性嚢胞腎(タハツセイノウホウジン)

腎臓に嚢胞がたくさんできて、腎臓の働きが徐々に低下していく、遺伝性の病気です。肉眼的血尿、腰・背部痛、腹部膨満感、頭痛、上部尿路感染症の症状、高血圧、蛋白尿、吐き気などが症状・徴候としてみられ、徐々に腎機能が低下し、多くの場合腎不全に至ります。

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痛風腎(ツウフウジン)

尿酸の結晶が腎臓に沈着して、尿細管の働きを阻害し、腎臓の働きが低下する病気です。尿量・尿蛋白の増加がおこり、進行すると腎不全に陥り生命に関わることもあります。また、腎盂腎炎を併発すると発熱、腰痛などが起き、尿酸の結晶が尿細管の中で固まって尿路結石ができると激しい痛みを引き起こします。

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低クレアチニン血症(テイクレアチニンケッショウ)

クレアチニン(creatinine; Cr)は、腎機能検査の1つであり、筋肉中の前駆物質であるクレアチンの一定量(約2%)が非酵素的に脱水されてクレアチニンが生成され、血流中に入ったクレアチニンは腎臓を介して尿中に排泄されます。血清クレアチニン値が0.4mg/dL以下の患者は、より死亡率が高いことが報告されています。

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低尿酸血症(テイニョウサンケッショウ)

一般に低尿酸血症は、尿酸の腎臓からの排泄が亢進する腎性低尿酸血症によるものが多いです。この腎性低尿酸血症に、重篤な運動後急性腎不全が合併することがあり、血中尿酸値が2.0mg/dL以下の若年男性に多いと報告されています。この運動後急性腎不全は、無酸素性運動後に腰背部痛を伴って発症します。

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ナットクラッカー症候群(左腎静脈捕捉症候群)(ナットクラッカーショウコウグン(ヒダリジンジョウミャクホソクショウコウグン))

左腎静脈が上腸間膜動脈と大動脈との間で圧迫され、左腎静脈還流障害から血尿(肉眼的血尿)や腰痛などを呈する病気です。硝酸銀や電気焼灼により止血します。左腎静脈転位術が行われることもあります。

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尿管結石(ニョウカンケッセキ)

腎盂から尿管、膀胱へと続く尿路のなかにカルシウムやシュウ酸、尿酸などを主成分にして結石ができるものをいい、発症部位により腎結石・尿管結石・膀胱結石に分けられます。肉眼的血尿、脇腹の痛み、下腹部痛などが起こりますが、X線検査・超音波検査などで偶然発見される自覚症状の無い場合もあります。排石剤等の服用により排石をするか、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を行います。

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尿道炎(ニョウドウエン)

主に男性尿道炎を意味し、その多くは性感染症に伴う場合がほとんどです。女性の場合は、膀胱炎から炎症が波及した場合に起こります。原因は性行為による微生物感染であり、淋菌による淋菌性尿道炎と、それ以外の微生物による非淋菌性尿道炎とに大別されます。症状としては尿道や会陰部の不快感、排尿痛、尿道からの分泌物などがみられ、前立腺炎を合併することがあります。

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尿道結石(ニョウドウケッセキ)

腎臓や膀胱でつくられた結石が、尿道の途中にとどまってしまう病気で、主に大腸菌などの腸内細菌の感染によって膀胱の粘膜に炎症が起きます。尿路結石のうち、尿道結石・膀胱結石の場合は排尿時に強い痛みが起こります。また、女性では殆ど発症せず、大半が男性です。

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尿膜管遺残(ニョウマクカンイザン)

胎生期の尿膜管の退化が不完全な場合に、遺残した尿膜管が原因となり臍から尿の排泄がみられたり、感染を起こし化膿することがあります。尿膜管遺残は、その形態により尿膜管瘻、尿膜管洞、尿膜管のう胞があります。

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ネフローゼ症候群(ネフローゼショウコウグン)

多量のタンパク質が尿中に失われる結果、低タンパク血症、浮腫が出現する腎臓疾患の総称をいいます。ネフローゼ症候群の好発年齢は3~6歳です。高脂血症、低蛋白血症、高度な蛋白尿、浮腫(眼瞼や下肢)を主な症状とし、腹水もみられ、重症例では胸水も出現します。下痢・食欲低下・腹痛などの消化器症状、腹水による腹部膨満、胸水貯留により呼吸困難が生じることもあります。

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嚢胞腎(ノウホウジン)

腎臓に嚢胞がたくさんでき、腎臓の働きが徐々に低下していく遺伝疾患です。肉眼的血尿、腰・背部痛、腹部膨満感などの症状から徐々に腎機能が低下し、多くの場合腎不全に至ります。

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副睾丸炎(フクコウガンエン)

精巣上体内の細菌感染症で、クラミジアや淋菌に起因することが多くなっています。症状は、発熱・局所の肥大・痛み・圧痛などがあり、膿尿・細菌尿を伴い症状が全般的に強くなります。睾丸自体にも炎症が波及し、かつ両側性であれば男性不妊につながることもあります。

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膀胱炎(ボウコウエン)

膀胱炎とは、主として細菌感染によって生じる膀胱粘膜の炎症をさします。尿道からの上行性感染で、大腸菌などのグラム陰性桿菌によって起こります。性的活動期の女性に多くみられます。性交が膀胱炎の原因になるのは、性交によって尿道が傷つき細菌が尿道を登って膀胱に侵入しやすくなるからです。

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膀胱癌(ボウコウガン)

膀胱の移行上皮ががん化することによって引き起こされます。確立されたリスク要因は喫煙、職業性曝露によるナフチルアミン・ベンジジン・アミノビフェニルなどがあげられます。初発症状として肉眼的血尿・排尿痛などが起こり、進行するとがんが広がり尿管口を閉塞して水腎症を発症し背部痛などが起こります。

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膀胱結石(ボウコウケッセキ)

尿管結石が膀胱まで落ち、前立腺肥大症などの通過障害により排尿時に尿道から石が排出されず膀胱内で成長した状態です。また、前立腺肥大症や神経因性膀胱などの通過障害で尿が膀胱内に停滞し、そこに細菌感染により膀胱内で尿が濁り石が発生することもあります。

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慢性腎炎(マンセイジンエン)

腎臓病の中で最も多く、むくみ・血尿・蛋白尿・高血圧などの症状が長期にわたって持続します。自覚症状が乏しく、進行して腎不全に至った時や、健康診断の時に発見されるケースが多く、難治性の疾患です。原因不明で、免疫や血液凝固系の異常、糸球体の過剰なろ過などが関係していると考えられています。その他、急性腎炎から慢性化する場合もあります。

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慢性腎不全(マンセイジンフゼン)

血液をろ過して代謝性老廃物を取り除く腎臓の能力が、数カ月から数年かけて徐々に低下します。原因として、腎臓の血管を直接的に傷つける糖尿病・高血圧、急性腎不全からの移行、尿路閉塞・多発性嚢胞腎・糸球体腎炎・抗体が糸球体や尿細管に損傷を与える自己免疫疾患などがあります。

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無症候性血尿(ムショウコウセイケツニョウ)

少量の血液が絶え間なく、または間欠的に尿に漏れ出るのを特徴とする糸球体の病気です。蛋白尿等のその他の尿の異常を併発せずに血尿が起こります。血尿は尿中に赤血球がみられることであり、尿は赤色・血液様または顕微鏡的血尿の場合があります。原因は年齢によって様々ですが、若年性の場合は、運動または性交が原因の一過性の血尿もあります。

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遊走腎(ユウソウジン)

寝た姿勢では正常の位置にある腎臓が、立位で2椎体(約10cm)以上下垂する状態を指し、内臓下垂の部分症状です。腎臓を支えている腎線維被膜、脂肪被膜、腎筋膜などの周囲の組織が弱いために生じます。立位歩行や荷重などで症状がおこり、臥位・座位などによりおさまる腰痛、側腹部痛、腰背部痛などがあり、その他、尿潜血、蛋白尿、頻尿、排尿困難、尿失禁などが起こります。

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