引受表の記号は、以下の意味を表します。

  • ○…引受可
  • ×…引受不可
  • △…条件付(保険料割増等)
  • 削減…削減
  • R…部位不担保

亜急性甲状腺炎(アキュウセイコウジョウセンエン)

亜急性甲状腺炎は、ウイルス感染によると推定される原因不明の甲状腺炎で、濾胞(ろほう)崩壊による甲状腺ホルモンの血中放出により、一過性の甲状腺機能亢進状態を呈する病態です。30~40歳代女性に多いです。感冒様前駆症状に続き、圧痛を伴う甲状腺腫があり、結節性で硬く、圧痛部はしばしば移動します。頻脈、動悸、発汗、悪寒、体重減少、発熱などの甲状腺中毒症状を起こし、夜間に症状が強く出ます。放置しても8週間くらいの経過で亜急性甲状腺炎は自然治癒します。対症療法としてアスピリンなどの鎮痛剤投与を行います。

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アジソン病(アジソンビョウ)

副腎に病変があり慢性的に経過する副腎皮質機能低下症をいい、副腎ホルモンの分泌が低下した状態をいいます。副腎皮質自体に原因疾患が存在する場合の原発性と、それ以外に原因のある続発性にわけられます。副腎ホルモンの欠乏により、全身倦怠感、筋力低下、体重減少、低血圧、低血糖、精神症状(無気力、性格変化)、色素沈着(皮膚、爪、舌、口腔粘膜など)、月経異常などがあり、症状は通常徐々に始まります。

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1型糖尿病(イチガタトウニョウビョウ)

血液中のリンパ球が膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞を破壊して、インスリンの分泌が出来なくなる病気です。原因不明ですが、遺伝子と環境要因が複雑に結びついた結果、発症すると考えられています。また、2型糖尿病により長期間の高血糖状態や服薬により、すい臓が疲弊して1型糖尿病となる場合もあります。主な症状としては、のどの渇き・頻尿・激しい空腹・体重減少などがあります。

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下垂体腺腫(カスイタイセンシュ)

脳下垂体は前葉と後葉に分かれており多くのホルモンを分泌する内分泌器官です。下垂体腺腫は脳下垂体に出来る脳腫瘍の一種です。症状は、腫瘍が大きくなることによる局所の圧迫症状と、ホルモンの過剰分泌によるホルモン異常症候群とがあります。前者の場合、視神経や視交叉を圧迫することによる視力視野障害や、腫瘍が脳脊髄液の流れを障害して水頭症をきたしたりします。また後者では生産されるホルモンの種類により様々な症状があらわれます。

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急性甲状腺炎(キュウセイコウジョウセンエン)

細菌、ストレプトコッカス・ヘモリーチスやスタフィロコッカス・アウレウスなど化膿をさせる細菌がたまたま血行性に甲状腺や、近くの化膿した所から、あるいはリンパ流で浸潤したために起こった感染性の甲状腺の急性炎症で、極めてまれな疾患です。甲状腺の腫れ・痛み・圧痛・耳やあごや喉への放散痛・腫脹・悪心などと、全身炎症症状が現れます。

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クレチン病(クレチンビョウ)

先天性や、幼少時発症の甲状腺機能低下症により発達上の障害が起こる病気をいいます。正常体重で出生しますが、しだいに成長・発達がおくれ、新生児黄疸から黄疸が続き、知能障害、精神機能低下、知能障害を来たします。眼瞼がはれぼったく、鼻は低く、いつも口をあけ、大きな舌を出している、というクレチン顔貌が特徴です。また、皮膚の乾燥、腹部のふくらみ、臍ヘルニア、便秘なども症状として出てきます。

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血管新生緑内障(ケッカンシンセイリョクナイショウ)

血管新生緑内障は、糖尿病を原因とする緑内障で、糖尿病性緑内障ともいいます。網膜の虚血が原因で隅角部に新生血管を生じ、初期の開放隅角から閉塞隅角緑内障となります。末期には急性緑内障発作を起こすこともあります。治療は、眼底の糖尿病性網膜症と緑内障のレーザー治療を行います。

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原発性アルドステロン症(ゲンパツセイアルドステロンショウ)

副腎皮質ステロイドホルモンのひとつ、アルドステロンの分泌が過剰になるために起こる病気です。アルドステロン過剰分泌の結果として生じる高血圧・カリウム欠乏が起こります。片側性の良性腫瘍を手術切除できれば完治します。手術できないものについては薬物療法が行われます。

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甲状腺機能亢進症(コウジョウセンキノウコウシンショウ)

甲状腺ホルモン過剰により起こる疾患です。大部分はびまん性甲状腺腫瘍を伴い、バセドウ病またはグラーベス病と呼ばれます。抗甲状腺剤、放射線ヨード療法、手術療法が行われますが、薬剤の投与が過剰になれば、逆に甲状腺機能低下症となります。症状は、発汗、動悸、微熱、体重減少、頻脈、手指のふるえ、疲労感、甲状腺の腫れ、眼球突出、月経異常などがあります。

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甲状腺機能低下症(コウジョウセンキノウテイカショウ)

甲状腺ホルモンの分泌量(活性)が不十分となる、代謝内分泌疾患の一つです。先天性、幼少時発症の甲状腺機能低下症はクレチン症といいます。またバセドウ病に対して放射性ヨード療法を行ったあとに起こるものもあります。臨床症状の第一は全身の浮腫です。その他に皮膚の乾燥・脱毛・全身倦怠感・食欲低下・便秘・かれ声・いびきなどがおきます。治療は甲状腺ホルモン剤のチラージンを投与する補充療法を行います。

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甲状腺腫(コウジョウセンシュ)

甲状腺機能に異常がなく、抗甲状腺抗体も陰性の甲状腺が全体に均一に腫大した状態(びまん性甲状腺腫)をいいます。良性と悪性があり、結節性甲状腺腫は、甲状腺良性結節(腺腫・腺腫様甲状腺腫・嚢胞)、甲状腺悪性腫瘍(乳頭癌、濾胞癌、髄様癌、未分化癌、悪性リンパ腫)、甲状腺機能性結節(プランマー病)に分類されます。

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抗利尿ホルモン分泌異常症(SIADH)(コウリニョウホルモンブンピツイジョウショウ)

下垂体からの抗利尿ホルモンの分泌調節機能が損なわれ、抗利尿ホルモンの分泌が抑制されない状態をいい、体液の体内貯留と低ナトリウム血症を生じさせます。血中ナトリウムの低下により意識状態の変化、食欲不振、嘔吐、性格の変化などを生じ、さらには、精神錯乱、けいれん、昏睡状態に至ります。

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先端肥大症(末端肥大症)

成長ホルモンが過剰に分泌される疾患で、四肢が異常に発達し、非常に背が高くなることが多いため「巨人症」の通称で知られています。原因のほとんどは下垂体腺腫で、四肢の異常発達の他、手指末節骨のカリフラワー様肥大変形、下顎の突出・眉弓部の隆起、巨大舌・トルコ鞍の拡大などの特徴的所見が見られます。

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単純性甲状腺腫(タンジュンセイコウジョウセンシュ)

甲状腺機能亢進症状や低下症状の症状や腫瘍(結節)がなく、単に甲状腺が腫脹している場合を言います。血中甲状腺ホルモン量は、甲状腺の組織の代償性肥大で殆どが正常です。症状は甲状腺組織がびまん性腫脹をしており、稀ですが腫張が大きくなると気管や食道を圧迫したり、嚥下困難や喘息を来すことがあります。

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橋本病(ハシモトビョウ)

慢性の甲状腺炎のため甲状腺腫大が起こる疾病です。慢性甲状腺炎ともよびます。体質の変化により甲状腺を異物とみなして甲状腺に対する自己抗体ができ、この抗体が甲状腺を破壊していくことにより、徐々に甲状腺機能低下症になる場合もありますが、甲状腺機能が正常のままの場合もあります。甲状腺機能が正常の場合は自覚症状は全くありませんが、甲状腺機能低下症になった場合、全身症状・神経・精神症状・循環器症状・皮膚症状など、様々な症状があらわれます。

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バセドウ病(バセドウビョウ)

甲状腺ホルモン過剰により起こり、大部分はびまん性甲状腺腫瘍を伴います。症状は、発汗・動悸・微熱・体重減少・頻脈・甲状腺の腫れ・眼球突出などが主な症状です。抗甲状腺剤、放射線ヨード療法、手術療法が行われますが、薬剤の投与が過剰になれば、逆に甲状腺機能低下症となります。

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びまん性甲状腺腫

甲状腺機能亢進症状や低下症状の症状や腫瘍(結節)がなく、単に甲状腺が腫脹している場合を言います。血中甲状腺ホルモン量は、甲状腺の組織の代償性肥大で殆どが正常です。症状は甲状腺組織がびまん性腫脹をしており、稀ですが腫張が大きくなると気管や食道を圧迫したり、嚥下困難や喘息を来すことがあります。

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副腎性器症候群(フクジンセイキショウコウグン)

副腎皮質のはたらきの異常により、生命維持に必要なコルチゾールやアルドステロンの分泌が低下し、男性化作用のあるアンドロゲンが過剰に分泌される病気です。女児の場合は陰核が大きくなり、性器が男性的な外見になりますが、生殖器官(子宮、卵巣、卵管)の構造は正常です。男児の場合は、幼少時から陰茎が発育し、陰毛が生えて声が太くなります。男女児とも、早い時期に発育が停止してしまいます。

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慢性甲状腺炎(マンセイコウジョウセンエン)

橋本病とも呼ばれています。自己免疫の異常でリンパ球が甲状腺を刺激し、慢性炎症を起こすのが原因です。甲状腺機能低下症の症状を示します。甲状腺ホルモンの補充治療を行います。

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