引受表の記号は、以下の意味を表します。

  • ○…引受可
  • ×…引受不可
  • △…条件付(保険料割増等)
  • 削減…削減
  • R…部位不担保

アミロイドーシス

線維構造をもつ蛋白であるアミロイドが、全身臓器に沈着することによって機能障害を引き起こす一連の疾患群です。 全身諸臓器にアミロイドが沈着する全身性アミロイドーシスと、特定の臓器に限局して沈着を認める限局性アミロイドーシスがあります。原因としては、骨髄腫、マクログロブリン血症、慢性関節リウマチ、結核、気管支拡張症、SLEなどがあります。また透析の合併症や家族性に発症するものもあります。

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ウィルソン病

先天性銅代謝異常により、肝・脳・腎・眼など体内諸臓器に銅が沈着することによって生じる病態を言います。13番染色体長腕にある銅輸送の遺伝子異常で、常染色体劣性遺伝です。肝臓における血清蛋白の一つであるセルロプラスミンの合成障害が原因です。セルロプラスミンは肝臓で銅と結合して血中へ排出する蛋白質です。20歳代までの若年層に振戦、錐体外路症状としての動作緩慢、構音障害、歩行障害、知能低下が起こります。

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家族性高脂血症(Familial Hypercholesterolemia;FH)(カゾクセイコウシケッショウ)

遺伝的にLDLコレステロールが高くなる病気です。片親からの遺伝を「ヘテロ」、両親双方から遺伝した重症例を「ホモ」と呼びます。血中のコレステロール値が子供の時から高くなり、正常の2倍のコレステロール値になりますので、男性では30歳頃から、女性でも50歳ぐらいから心筋梗塞を発症します。

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高コレステロール血症(コウコレステロールケッショウ)

血中のコレステロールが増加する疾患です。原因としては、高カロリー高脂肪の食事と運動不足などの生活習慣、遺伝性などがあり特に家族性高脂血症では狭心症や心筋梗塞を起こす危険が非常に高くなっています。一般的なLDLコレステロール値の基準値(正常値)は60~119㎎/dlです。

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高脂血症(コウシケッショウ)

血中のコレステロールやトリグリセリドが増加する状態を高脂血症といいます。原因としては、高カロリー高脂肪の食事と運動不足などの生活習慣、遺伝性の高脂血症(家族性高コレステロール血症、家族性複合型高脂血症、家族性型高脂血症)などがあり、特に家族性高脂血症では狭心症や心筋梗塞を起こす危険が非常に高くなっています。近年では、本疾患を脂質異常症とよぶようになってきました。一般的な総コレステロール値の基準値(正常値)は140~199㎎/dlです。

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高中性脂肪血症(コウチュウセイシボウケッショウ)

血液中の中性脂肪は、一般的には30~149mg/dlですが、150mg/dlを超えた状態を高中性脂肪血症といいます。とくに自覚症状はありませんが、中性脂肪が極端に増えると、脂肪肝・肥満・糖尿病・動脈硬化・痛風などの症状を引き起こす原因となります。

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高トリグリセライド血症(コウトリグリセライドケッショウ)

血中のトリグリセリド(中性脂肪)が増加する状態をいいます。原因としては、高カロリー・高脂肪の食事と運動不足などの生活習慣、遺伝性の高脂血症などがあります。特に家族性高脂血症では、狭心症や心筋梗塞を起こす危険が非常に高くなっています。一般的な中性脂肪値の基準値(正常値)は30~149㎎/dlです。

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高尿酸血症(コウニョウサンケッショウ)

遺伝をつかさどる核酸の素材となるプリン体は、過剰になると肝臓で尿酸に変えられて、腎臓から体外へ排泄されます。尿酸が作成から排泄までの過程で異常が起こり、体内に尿酸が蓄積すると高尿酸血症になります。原因としては、遺伝的要素、環境因子としてプリン体を多量に含む食品の過剰摂取や過食があげられます。痛風は関節に尿酸の結晶がたまり、急性関節炎の発作が引き起こされた状態です。一般的な尿酸値の基準値(正常値)は4~7㎎/dlです。

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骨粗鬆症(コツソショウショウ)

骨粗鬆症は、長年の生活習慣などにより骨が弱くなる病気です。骨粗鬆症の初期は何の症状もありませんが、加齢とともに腰や背中が曲がり痛みを覚えるようになります。さらには骨折を起こして寝たきりの原因にもなります。骨粗鬆症は閉経期以降の女性や高年齢の男性に多いですが、若年者でも栄養や運動不足、副腎ステロイド剤などの影響で罹患することもあります。

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シトルリン血症

タンパク質を体内で尿素に変えて解毒する尿素サイクルに異常がある遺伝病です。体内で発生するアンモニアは尿素回路で尿素に変えられますが、その代謝過程に異常があると体内にシトルリンが蓄積し尿中に排出されます。脳障害や見当識障害、夜中に走り回るなどの異常行動が見られます。唯一の治療法は肝移植です。幼児期にはタンパク質や脂質を好み糖分を嫌うなどの偏食が特徴としてみられます。一般的なシトルリン値の基準値(正常値)は17-43nmol/mlです。

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ジルベール症候群(ジルベールショウコウグン)

成人にみられる軽度の黄疸を示す疾患群で、肝細胞による間接型ビリルビンの取り込みからグルクロン酸抱合を行うまでのいずれかの部位の障害が原因となります。黄疸の程度は軽度にとどまり、常染色体優性の遺伝形式を示す頻度が高いのですが、原因が単一でないため遺伝形式もさまざまです。黄疸は軽度(3mg/dlまで)にとどまり、日常生活に何ら支障はないので、治療はとくに行いません。

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腎性糖尿(ジンセイトウニョウ)

血糖値が正常範囲内にあっても腎臓から糖が漏れてしまう症状をいいます。腎性糖尿は疾患ではなく、放置しても何ら問題はないため治療の必要もありません。尿細管の細胞に異常があり、ブドウ糖を再吸収する力が低下しているために起こります。また、遺伝性の場合もあります。

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痛風(ツウフウ)

遺伝をつかさどる核酸の素材となるプリン体は、過剰になると肝臓で尿酸に変えられて、腎臓から体外へ排泄されます。尿酸の作成から排泄までの過程で異常が起こり、体内に尿酸が蓄積すると高尿酸血症になります。原因としては、遺伝的要素、環境因子としてプリン体を多量に含む食品の過剰摂取や過食があげられます。痛風は関節に尿酸の結晶がたまり、急性関節炎の発作が引き起こされた状態です。痛風発作を繰り返していると医療保険等の加入が困難になります。一般的な尿酸値の基準値(正常値)は4~7㎎/dlです。

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痛風腎(ツウフウジン)

尿酸の結晶が腎臓に沈着して、尿細管の働きを阻害し、腎臓の働きが低下する病気です。尿量・尿淡白の増加がおこり、進行すると腎不全に陥り生命に関わることもあります。また、腎盂腎炎を併発すると発熱、腰痛などが起き、尿酸の結晶が尿細管の中で固まって尿路結石ができると激しい痛みを引き起こします。一般的な尿酸値の基準値(正常値)は4~7㎎/dlです。

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糖尿病(トウニョウビョウ)

空腹時血糖値が126mg/dl以上、食後の血糖値が200mg/dl以上になった場合をいいます。合併症として起こる糖尿病性網膜症(失明)、糖尿病性腎症(腎不全)、糖尿病性神経症(末梢神経障害)が三大合併症といわれてます。また、糖尿病になると癌の罹患率も高くなります。病型としては、膵臓のランゲルハンス島でインスリンを分泌しているβ細胞が死滅する1型糖尿病と、インスリン分泌低下と感受性低下(インスリン抵抗性)の二つを原因とする2型糖尿病に分けられます。一般的な空腹時血糖値の基準値(正常値)は99㎎/dl以下です。

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糖尿病性神経障害(トウニョウビョウセイシンケイショウガイ)

糖尿病による細血管の合併症の一つです。手足を動かすなどの働きをする運動神経、痛さや冷たさなどを感じる働きをする知覚神経、内臓や発汗の調節などを行う自律神経などの末梢神経が侵されます。そのため、しびれ・冷感・痛みなどの症状が出てきて、進行すると感覚が麻痺して熱傷や外傷の痛みにも気づかなくなり、足に潰瘍ができたりして壊疽を引き起こしたりします。

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糖尿病性腎症(トウニョウビョウセイジンショウ)

糖尿病にかかって10年以上経過しており、コントロールが不良で高血糖状態が長い間続いていると、腎臓にある糸球体の毛細血管に障害が起きてきます。そのため腎機能が低下して、尿蛋白、高血圧やむくみ(浮腫)など腎炎と似た症状が起こり、進行すると腎不全から尿毒症となり透析が必要になります。

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2型糖尿病(ニガタトウニョウビョウ)

インスリンレセプターの減少・機能低下、細胞膜の表面から細胞の中へ糖分を輸送するGULTの働きが悪くなって起こります。血液中の余分な糖分が、ソルビトールという糊状のものになり、血管を詰まらせ神経組織にダメージを与えたり、大量の活性酸素の発生や血液中のたんぱく質と化学反応を起こして、細胞膜にダメージを与え機能を低下させます。食事や運動などの生活習慣が関係している場合が多くなっています。

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